明治末ごろの四日市港

 四日市港は明治37年5月に完成したが、その裏に は先覚者・稲葉三右衛門の血のにじむような努力が忘 れられない。稲葉は明治初年から全私財を投じて築港 工事にとりかかり港の完成までに12年の歳月を要し たという。当時はまだ蒸気船にまじってハシケや帆掛 け船が浮かぶのどかな港内風景を見せていた。後方に 見える煙突は三重紡績。



昭和61年ごろの四日市港第2ふ頭

 臨海工業地帯をバックに東海地方では名古屋港とな らぶ国際貿易港である。大型タンカー、貨物船などの 外航船が頻繁に出入港している。四日市はこの港とと もに生き、港とともに栄えた。市の人口もこの活況を 背景に県下一に。県都・津市とともに三重県を代表す る顔の一つである。


        

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