ドクン、ドクン、ドクン

心臓の鼓動の音すら大きすぎて止めたくなる

ドクン、ドクン、ドクン

奴は…どこだ!

「フッフッフッ」

空間が歪み、移動する。あれか!

ガガガガガッ!

「なにッ!?」

ほのかに緑色に歪んだ空間は俺の放った銃弾を予測したように避けていった!

「違うな、予測したようではなく、予測したのだ!」

「なッ!」

確かに今、奴は俺の心を読んだ!

「そうだ、俺は貴様の心が読める!」

クッ、これはかなり不利だ。俺の心が読まれるとは、一体どうすれば!?


そう思っている間に奴が動いた!

「ブラックアウト!」


Peee!


「しまった!猫が踏んづけたのか!?とにかくチャンネルを戻さねば!」

俺は必死にビデオボタンを二回押し、ビデオ1に戻そうとした

「自由にー生きるのは難しいけどー縛られちゃ意味が無いー♪」

そうか、深夜は奇面組の再放送がやってるんだ。もうエンディング。チッ、見ておけばよかった。


!?


「なぜビデオ2の状態から二回ボタンを押したのにビデオ1に戻らないのだ!」

俺の家のテレビは通常→ビデオ1(ゲーム用)→ビデオ2のループだ。そのチャンネルが通常に戻ったということは?

「はかられた!」

俺はすぐに、もう一度ビデオボタンを押してビデオ1の状態にした


ででで、でででで、ででで、でん、ででん

「スネーク!どうしたスネーク!」




ちょ、俺SAVEしてねぇYO!


gameover

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