理恵奈の日記
3月22日晴れ−学校帰りにて
今日、私はとんでもないものを見てしまった…
それは昼下がりの午後
公園のベンチで、一人の男の人が寝ていたの
何となく良い感じの人で、私の好みのタイプ(*^o^*
ううっと伸びをすると、髪を掻きながら考え事をしていた
(ちょっとだらしなさそう)
30秒ぐらい、考え事をしてから歩き出したの、家に帰るのかな?
(家あるんだ)
私はなんとなく、後を付けてみた
(探偵みたい、でも行儀悪いね)
公園を出て、商店街を抜けて、住宅地に差し掛かった当たり、坂を登っていた
そこで信じられない事がおこったの!
目の前で、車(5トントラック!)に跳ねられたのよ!
吹っ飛んで、坂から転げ落ちていって、坂の終わりで今度は普通車にドンッ!
そこままゴミ捨て場のロッカーにゴロゴロドッカーン!…そんでもってバタン!
(どうしてロッカーが?)
丁度よく(?)、ゴミ集積車がやってきて、「オーライ、オーライ」って!
私はすごく不安になって、ゴミ集積車を追いかけたの
(…自転車に乗ってるって書いてなかった。でも自分の日記だしね)
そしたら50mほど行って、収集者の後ろからドスン!…落ちた
(ああ、私、受験生なのにぃ〜)
もう一回ドスン!
(今度はF-50、まさに流れるような流線形の、ナイスボディー!)
人一人跳ねたのになんと、運転手はその人と口論を始めたの
(人身事故だよ)
んで、口論がエスカレート!運転手対男の人の白兵戦!
あれだけ事故に会いながら、怖そうなお兄ちゃんをボカボカバスーン!
(CQCを思い出したと思われる)
すっごく強かった〜
ところが、ちょっと歩いて、私の前でバタン!
ここまで付き添ったのも何かの縁、私は自分の家へ運んだの
(重かった〜)
彼の名前は一河竜彦さん、某研究所所属の研究員なんだって、ちょっとビックリ!
結構、話し上手で、家のお父さんとお酒なんか飲んでたの
意気投合で、そのまま二人で寝ちゃった
変わった人と知り合ってしまった、今日この頃でした。
「何を読んでるんだ?」
「ん〜内緒!」
「なんだよ、隠し事する間柄じゃないって、この前言ってたじゃないか」
「だって日記読んでるんだもの」
「日記か…何の話し?」
「え?恥ずかしいよ、そんなの」
「いいじゃん、教えてよ」
「え〜どうしよっかなー」
「頼むよ、気になるし。ちょっとだけ、な?」
「ふふッ、私たちが出会った時の事を書いた日記だよ」