マテバシイというドングリは、公園によく植えられています。
このドングリは実が大きく、そしてアクが少ないため、炒って食べることができます。
マテバシイは豊作の年と、不作の年の差が激しいようです。
不作の年はほとんど実がならないため、実験するには豊作の年を選ばなければなりません。
2008年は豊作だったので、たくさん拾って、いろいろ実験してみることにしました。
四日市周辺だと、山に自生していることはありません。
公園などがいいと思います。
中央緑地、三重県民の森、北勢中央公園、南部丘陵公園など。
あさけプラザなんかにも生えています。
木によって、性質が違います。
実の大きさや形、枝ごと落ちるなどの特性があります。
お気に入りの木を見つけておくといいと思います。
写真のように枝ごと落ちる個体は拾うのが楽ですし、
クリスマスのリースを作るのに向いています。
普通の大きさの実がなる木の下で、80個のマテバシイを拾ってみました。
重さは228g、1個が2.85gでした。
同様に、特大の実がなる木の下でも、80個のマテバシイを拾ってみました。
重さは360g、1個当たり4.5gでした。
食べるなら大きな実の方がありがたいです。
ゆでてから炒ると、殻をむくのが少し楽になります。
ラジオペンチでむくのがおすすめです。
このまま食べても甘くないクリのような味で食べられますが、
どんぐり粉に加工して冷凍しておくと便利です。
フードプロセッサーを使うとよく壊れます(実証済み)。注意してください。
すり鉢で粉にする場合は、二枚のかまぼこ板で挟み、踏み潰してから作業すると楽です。
うちはまな板の上に置いたどんぐりの上に、
しゃもじを置いて、一人がその上に乗り、もう一人がしゃもじを回すという作戦を取りました。
正しい歌詞は、♪どんぐりころころどん「ぶり」こです。
どんぐり粉100g、小麦粉50g、バター30g、砂糖10g、
玉子1個を混ぜて練りました。水は入っていません。
もっと小さい方がいいと思います。
ちょっと焦げたけどいい感じ。
マテバシイを庭に植えると、毎年、おいしいドングリを収穫できます。
どうせなら大きな実を食べたいと思い、
大実の品種を、早生と晩生それぞれで選抜しました。
実生苗も作ったのですが、いずれ接ぎ木苗を作ろうと思っています。