極楽プログラマの日記
1998年4月号
そうたいした仕事もなくのどかな毎日です。
仕事がないと毎日が楽しくてしかたがないのですが、
よく考えると収入もないんですね。
って、よく考えないとわかんねえのか。>KOH
とりあえず花粉が飛ばなくなったので、気分は爽快なんですけど。
と、最初は思っていたが・・・。
・4月分のお仕事
( 1)ごろごろ
SOHOという月刊誌を購読している。
同業者がいろいろ紹介されているのだが、
結婚していなかったり、夫婦で子供もいないという人が多い。
それなら、はっきりいってバイトでも食っていける。
ビジネスとして成功しているといえるのだろうか。
( 2)Linuxのインストール
ようやくインストール作業にとりかかった。
Linuxでも何かプログラムを開発するつもりなので、
予定していた360MBのHDDでは容量が足りなりことに気づいた。
今さらHDDを換装するのも面倒なので、とりあえずこのまま使ってみる。
ちょっと失敗したかな・・・。
( 3)Linuxのインストール
インストール作業は、夜中に始めて朝までかかった。
LANに関する設定を飛ばしたので、それらの設定がちと厄介かも。
とりあえず眠くなったのでひと眠りしよう。
(11)打ち合わせ
N君から夜中に電話がかかってきた。仕事の依頼である。
今回の仕事はFAということだ。某社のライン制御である。
複数のPCが組み立てや塗装を担当しており、
そのPC間をEthernetで接続して制御するというものである。
私はEthernet関係の処理を担当すればいいらしい。
どうも話がつかめないので、翌日資料を見せてもらうことになった。
(12)打ち合わせ
FAの仕事について打ち合わせ。
大企業A社が新しい工場を建てたので、そのラインを制御するプログラムだ。
これを受注したB社は、子会社のC社に開発を委託した。
C社はシステム設計を行ない、その仕様書を元にD社が開発することになった。
そのラインは4台のPCを使うのだが、そのうち2台を○社に外注。
○社はそれを我々に担当させるというわけだ。
以降、それら4台のPCを1〜4号機と呼ぶ。
PCはDOS/V、OSはMS-DOS、シリコンディスク上で動作し、
制御はタッチパネルで行なうとか、いろいろ聞く。
納期までたったの2週間、しかも開発機材は一切提供されないとのこと。
これでちゃんと開発できるのだろうか?
それから、どうやら契約書がないらしい。
私だったら絶対に引き受けない仕事だが・・・。
(16)プログラム開発
結局、N君の押しに負けて、FAの仕事を引き受けることになった。
納期はたったの1週間、金額は約100万円とのこと。
4人で作業するので、一人当たり20万円はあるだろう。
深夜の1時、知人の家に押しかけ、FA関係の仕事に取り掛かる。
TCP/IPの本を見ながら、データの送受信の部分を組み上げた。
各処理の担当者と打ち合わせする仕事が多く、
私一人が頑張っても早く終わるという仕事でない。
明け方家に帰ってくるが、そのまま仕事は続くのであった。
(17)資料の分類など
開発機材や資料についての検証作業。
足りないものについてはEメールで質問。
以下が私の質問メールだ。
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現在、ネットワークカードであるCONTEC C-NET(AT)P-52T用のドライバ、
およびそれを制御するヘッダファイルをいただいておりません。
サンプルをいただいたのは確かですが、
ヘッダファイルすら存在しないのではコンパイルができません。
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以上のような質問に対して、即座に返答があった。
早いということはいいことだ。
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ボード及びドライバーは、パネルコンピュータにインストール済みです。
なお、当社より提供するソケットのサンプルは
既に動作確認まで完了しています。
PS.当社では開発環境はD社内で整備します。
貴社からのご要望により貴社社内での開発環境整備のため
パネルコンピュータをお貸しします。
その他貴社社内での開発環境上での問題発生時は当社に要望してください。
いきなりヘッダファイルが存在しないから
コンパイルができんといわれてもこまります。
必要なら事前に要望するのが礼儀ではありませんか
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よくわからん。何か怒っているようだぞ。何が礼儀なんだ?
問題が発生したから要望したつもりなんだが・・・。
ドライバやライブラリなしで開発しろってことかな。
とりあえず、実機にインストールしてあるらしいから、
それを確認してから作業にとりかかることにしよう。
(19)買い出し
仕事に必要な資料などを買い集める。
パソコンショップに行ったら、故障したページプリンタを発見。
エラーが出て動かないcanon LBP-B406Gと、
動くもののガタガタとやかましいLBP-406G2だ。
マニュアルや電源コード不要でよければタダ!!
というわけで、2台とも車に載せて帰ってきた。
こんなの絶対に直せるじゃん。
が、それどころではない。
プリンタは枕元(笑)に置いて、仕事に取り掛かる。
(19)プログラム開発
明日の夜にはみんなでプログラムをまとめる予定になっている。
それまでに自分が担当する部分を完成させなければならない。
仕事が佳境となる22〜24日には予定が入っており、
その分早めに完成させておかなければならないのだ。
(20)プログラム開発
昨日から徹夜でプログラムは続行。
私はMebiusをLANに接続するために、
メルコのLPC-TSというPCカードを使っている。
今回の仕事はLANにからむものが多いので、
メルコのホームページで更新されたドライバを探すことにした。
するとMebiusでのファイル転送について問題ありと記述されていた。
これは親切なことで・・・。情報公開はいいことだ。
というわけで、新しいドライバをダウンロード。
LANカードをさっさとインストールしてLANに接続・・・。
と、思ったらうまく行かない。やっぱりメルコ製はだめだ。
明日、ちゃんとしたものを買ってこよう。
(21)プログラム開発
プログラミングはまだまだ続く。
時間を求める関数を作るのに、4時間も費やしてしまった。
日付と時間を求める関数を作ってからバグに気づいた。
日付を取得して、その後、時間を取得したとすれば、
その日の最後に作った部品が、その日の最初に作ったことになる。
というわけで、同時に取得するような関数に変更。
2000年問題とかは常識として対応。
それが終わったらお待ちかねのTCP/IPだ。
PC間のデータの送受信のプロトコルがややこしくてなかなかおもしろい。
ここで楽しめるかどうかが、普通のプログラマと極楽プログラマの違いだ。
どうせなら、楽しんで仕事しなくちゃね。
(22)学校で授業
(23)学校で授業
(24)学校で授業
授業が終わったら、そのまま○社に直行して打ち合わせ。
貸与された機材や資料について、いろいろ確認する。
う〜ん。メールと話が違うぞ。
パネルPCはDOSとタッチパネルのドライバしかインストールされていない。
同梱の資料もTCP/IPのドライバや開発環境は何も入っていない。
Eメールでは何か怒っているみたいだし、直接聞いた方が早そうだ。
本来なら明日が納期なんだが、そうでもない雰囲気なので安心。
(25)○社で開発
(26)○社で開発
(27)○社で開発
とりあえず、仲間と一緒に開発作業。
私の担当している部分は、朝までに大方のコーディングを終えた。
残っているのはTCP/IPを実際に制御する部分だけだ。
我々4人の中で、夜に強い人とそうでない人の差が顕著だった。
明日はD社に行って、直接話を聞いてくるつもり。
(28)D社で作業
D社に着くと、いきなり担当のK氏が、
「いいから早くEthernetで通信をしてくれ」とのこと。
まだ通信関係は何もできないと答えると、
「それでは何のためにこことに来たんですか」と怒った様子。
それにしても、威張りくさっていやなやつだ。
TCP/IPについて何を作るべきか聞いてみたところ、
「今の時点で仕事がわかっていないということはどういうことだ」と、
さっぱり要領を得ない返事ばかり。
もしかして、お前がわかっていないのか?
すべてのものは、パネルPCに入れて渡したの一点張り。
ライブラリがないことについても、
「あなたたちは初心者なのでわからないかもしれませんが、
うちではそういうものは解析してやっている」との回答。
すばらしい。
こんなすばらしいバカはめったにいない。
怒りを通り越して、なんだかわくわくしてきたぞ。
そもそも、何も入っていないのに何を解析するんだ。
さっぱり埒があかないので、別の人に質問。
もらったサンプルはどういったOSやドライバで動くのかと聞くと、
「InetBIOS上で動く」との返事。
ははあ、InetBIOSか。これでやっと仕事が見えてきたぞ。
InetBIOSというのは、DOS上でTCP/IPを実現するためのドライバだ。
ASCIIが提唱していた規格で、日本国内ではよく使われている。
ということは、それらはパネルPCにインストールされているべきで、
開発用にライブラリや資料が必須だろう。
再び、K氏にInetBIOSそのものがパネルPCに入っていないことと、
それらの開発環境が提供されていないことを説明した。
D社の社員がInetBIOSをインストールし設定を行なうが、
パネルPCはまったく動かず。
HUBの故障だったそうで、動いたのは22:00を過ぎていた。
今日はもういい。帰る。
さすがのK氏も言葉遣いが少し丁寧になった。
(29)D社で作業
翌日、10:00に入って、パネルPCを使ってみるがPINGすらうてない。
調べてみるとInetBIOSは、インストールしただけで常駐していない。
K氏にAUTOEXEC.BATで常駐させるよう提案するが、
何と手で入力してくれとのこと。
私がさらに言うと、そういったことは相談して決めるべきだとか、
システムが不安定になるからど〜のこ〜のと言っていた。
つまり何か? お前に相談しちゃいかんということか。
最後には「あんた変わってるね」とか、
「頭おかしいんじゃないですか」とまで言われた。
K氏は元からそういうやつだったので腹は立たないが、
それにしても眠そうでふらふらしているぞ。
あれで仕事になるのだろうか。もしかしてノイローゼかな。
ここらでC社も「だまされていた」ことに気づく。
K氏がすばらしいバカということに気づいたのだ。
そしてC社の人が聞こえるような声で「InetBIOSが入ってないんだって」。
数分後、D社の社員がおお慌てでAUTOEXEC.BATをいじっていた。
そして、私は用意してきたプログラムを実行してみる。
今度はちゃんと動いた。めでたしめでたし。
プログラムは無事に動いたので、他の人にパネルPCを譲り、
私はヨーヨーをしたり、Mebiusに入っているラスカルを見ていた。
しばらくすると、K氏がやって来た。
彼が言うには、サンプルプログラムは構造に問題があって、
そのまま使うとCPUを占有する時間が長くなるとのこと。
そんなことは、ソースを見れば当たり前だ。
だからちょっと確認させて欲しいとのことだ。
面倒なので「私のプログラムにビジーループはありません」と返事。
しかし、K氏は私のソースが欲しかったのである。
何とこの時点で、彼はサンプルプログラムすら動かせない状態だったのだ。
以前のメールを引用してみよう。
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追伸
プログラミングが終了したファイルがありましたら
1ファイル転送頂けませんか。
(コンパイル未完でもかまいません。)
早めにコーディング方法及び構造のチェックをしますので
協力をお願いします。
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K氏がC社の人に何やら質問されている。
何やら言い訳をしているぞ。
しばらくして、C社の人の怒鳴り声。
「その子(私のことらしい(笑))ちゃんとできとんだろ。
聞きゃあええやないか。」
ネイティブな名古屋弁である。
これで私とK氏の立場は完全に逆転した。
(30)D社で作業
どうせできていないだろうからと、夕方くらいにD社へ。
2号機はやっぱり動いていないので、私はひたすらヨーヨーの練習。
それにしてもまったく動く気配がないけどどうなっているんだろ。
少なくとも私は納期までに作業を終えたんだから、
何をやろう(ヨーヨーをしていよう)が文句は言われないはずだ。
お仕事ください(笑)...
koh@inetmie.or.jp