極楽プログラマの日記
1998年5月号


ゴールデンウイークだ。
と、思っていたら、信じられないことが起こった。
私のところには、ゴールデンウイークが来なかったのである。
あ、もう知ってるって?

[目次]


・5月分のお仕事

( 1)D社で作業
極楽プログラマKOHは余裕を持って開発を進め、
残っている作業は現地での調整だけになった。
私のお気に入りのヨーヨーで遊んだり、
Mebiusに常にセットされているラスカルを見たりしていた。
D社社員にとっては、くやしい思いだったであろう。

夜食を買いにコンビニへ。近くのサークルKだ。
ふと外を見ると女の子が数人歩いていった。
早速、N氏がナンパしに外に出て行った。
すると女の子達が「きゃ〜」と黄色い声で走ってくるではないか。
N氏がそんなにかっこいいのかと思ったら、
女の子はN氏を無視して走り過ぎていった。
グレイとかいうバンドの連中が通っていったらしい。
取り残されるN氏。電話番号を聞く暇もない。
それにしてもサークルKの食い物はまずい。
おにぎりと一緒に買ったサラダは、ごみ箱直行だった。

( 2)現地で作業
現地調整の日。入り口でクライアントと待ち合わせ。
入門手続きが厳しく、乗用車を門の外に停めて、
工場まで歩くことになった。
てくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてく・・・。遠い。
そして工場に入る。うわ〜、でっかい〜。
はしゃぐKOH。
他の連中は徹夜でふらふらなのか、わりと無言である。
入り口で安全靴、それから落下物防止用ヘルメットを着用。
工場内を案内してもらい、ラインの説明を受ける。
自分のプログラムが、こんな巨大な工場を動かすと思うとわくわくするぞ。

開発用として使っていた機材をラインに取り付ける。
その間、特にこれといった作業はない。
夕方になったが、D社の人はたった一人しか来なかった。
しかも愛知県からわざわざ機材を持ってやってきたのは、
もっともプログラム能力が高い(と思われる)人だった。
年功序列ということはわかるが、いくらなんでもあほすぎる。
荷物運びは、もっと無能なやつに任せるべきだ。
D社ならあほのスペシャリストに事欠かないはずなのに。
もちろん、その指示を出すやつも生え抜きのスペシャリストだが。

( 3)現地で作業
実はあまりやることはない。
それにしてもD社が来ないぞ。いったいどうした。
って、わかってるけど。できてないんでしょ。
とりあえず、D社のために高機能なテストプログラムをいっぱい作成。

C社の人がラインをリセットしたいらしい。
そのラインの責任者に確認して、電源を切断。
と、同時に「What's!」という悲痛な叫び声が・・・。
マシンを設定していたノルウエー人が両手を挙げている。
やっぱり外人はオーバーアクションだ。
どうやら、設定の途中でノートパソコンの電源が切られてしまったらしい。
外人さんはこっちを睨み付けて、その場を離れ、
その晩はとうとう帰って来なかった。
私は見ていただけです。にらまないで〜。

( 4)現地で作業
D社の連中が来たので、2号機の動作確認をしようと思ったものの、
まだまったく動いていないとのこと。
このままでは動作確認ができないので、
2号機の検証ができるようなプログラムを依頼した。
私のスリッパが行方不明・・・と思ったらK氏が履いていた。
さすがである。

○社のO氏がやってきた。開発には参加しないが責任者だ。
あと少しで、C社の検証を受けられるという状態のとき、
O氏が勝手にC社の人を呼んできた。
再コンパイルも通っていないのに呼ぶなよ。
そのせいで作業は中断。検証作業でも予期しない不具合が多い。
あとでその原因はD社が2号機を取り外したためとわかった。
O氏は「せかせか」し過ぎでみんなのペースを乱している。
彼はD社に対して怒っていたが、みんなはO氏に対しても怒っていた。
開発陣の許可も得ずに何で検証を始めるなんていうんだ。

( 5)現地で作業
センサが反応して警報機が鳴り響く。
誰かと思ったらK氏の仕業だった。
邪魔ばかりしやがって。邪魔する暇があったら開発を進めろバカ。
怒り狂った私は、対策プログラムを急いで書いてコンパイル。
そして実行。うりゃあ。
動き出すコンベアの上でうろたえるK氏。ふふふ・・・。
ここでは私が神だ。

とりあえず、いろいろとプログラミング。
と、突然「がん、ごろごろごろん」
私の後ろに忍びよっていたK氏がそのまま眠ってしまい、
ヘルメットを落としてしまったらしい。
ああ、びっくりした。
D社内でも居場所がないということはわかるが、
邪魔しに来なくてもいいだろうが。
しかたがないので、ハンガーがあるラインを動かし、
ハンガーでどついて起こしてやった。
ヘルメットがノートパソコンの上に落ちたらどうするつもりなんだ。

しばらくしたら、またK氏がやってきた。
塗装ラインの部屋は、ほこりが入らないように、
入り口に風が吹き荒れている小部屋があるのだ。
ふふふ。この作りたてのプログラムで・・・。
エアシールドの中で踊るK氏。
ようするに部屋側のドアを開かないようにしてやったのである。。
ばうううんと、風にあおられて踊るK氏。
後ろのドアは開けられるので、ずいぶん粘ってから帰っていった。

しばらくして、○社のO氏もセンサに触れて警報機を鳴らす。
うるさい・・・。他社のラインは停止方法がよくわからない。
とりあえず、音だけは停止する方法を知っていたが、
顔の近くを赤いランプがくるくる回っているのが気に障る。

( 6)その続き
いつまでたってもD社のプログラムは目処が立たない。
ゴールデンウイークも終わり、今日からはみんな仕事がある。
私も当然、学校に行かなきゃならない。
我々は全員帰る。そして水〜金曜は来ないとD社の責任者K氏に伝える。
1時間ほど、各社ごとに会議。
といっても、我々は食事をしていただけだが。
そして、両社にC社を加えて再び会議。
バカのいうことはよく覚えていないが、いくつか要点をまとめておこう。
要点というのはK氏のすばらしい発言だ。

「私がなぜ今日一日、あなた方についていたかわかりますか。」
誰もがわかるが「バカだから」。
が、K氏はなんだかもっともらしいことを語り始めた。
「我々が作ったこのプログラムは、 これから1年、2年、10年と使われるんですよ。」
それがどうした。
少なくともお前らのプログラムは、これからすぐには使えんと思うが。
「そういったプログラムは検証に検証を重ねて・・・。」
お前、いつ検証してたんだ。
とりあえず、K氏のわけのわからん話を聞き終え、
我々はとにかく帰ると伝える。
すると次が傑作だ。

「あなたたちには責任感というものがないのですか」

はっきりいって爆笑である。
責任というのはプログラムを納期までに仕上げることじゃないのか?
とりあえず、彼の発言は無視して我々は予定通り帰宅することに。
D社としては2号機の検証が始まったときに、すぐに検証したいのであろう。
そんなことにいちいちつきあっていられるか。

( 6)学校で授業
仮眠をとって、そのまま学校に向かう。
いつもなら、電車の中で講義内容を構成するのだが、
このときだけは爆睡してしまった。

極限状態での授業はどうなったのか。
学生には申し訳ないがよく覚えていない。
授業中に意識が飛んでしまったこともあり。
後から学生に聞いた話では、ふだんと変わらなかったとのこと。
ううむ。我ながらすごいかも。
帰り際、他の先生に「下田先生、今ハイですよね?」と聞かれる。
それは当たっていたと思う。

( 7)学校で授業
久しぶりにまとまった睡眠がとれた。
が中途半端なためか、逆に眠くて困った。

学校から帰って来ると、また事態が急変していた。
我々がいない間に、とんでもないことが起こっていたのだ。
○社のO氏がソースをD社に引き渡したというのである。
それが法的にいかに問題があることなのか理解しているのだろうか。
ソースは我々のものだ。○社の物でもO氏の物でもない。
プログラム開発の経験がないやつはこれだから・・・。
D社はきっと大喜びだ。
ついでに開発の放棄ということも伝えたような気配。
O氏に電話するが通じず。
○社に対する裁判も覚悟しつつ、とりあえず寝た。

( 8)学校で授業
終わってから、現地に直行である。
仲間はすでに現地入りしていた。
すぐに臨戦態勢に入るが、はっきりいってすることはない。
とりあえず、検査用のプログラムばかり作る。
K氏がやたらと描画速度が遅いことを指摘している。
D社担当のマシンはMMX-Pentium200MHz、こっちは486-100MHzだ。
だが、とりあえず暇なので高速化に挑戦。
ゲーム屋なので、データ形式を変えていいならいくらでも高速化はできる。
だがK氏がBMP以外を許可してくれないのだ。
CONFIG.SYSやAUTOEXEC.BATの変更すら禁止ときたもんだ。
我々にサンプルプログラムを渡し、この方法を使えとのこと。
EMSを使ったその方法では、なぜかうまくいかない。
そこで小さなサンプルプログラムを作って、
MS-DOSモードで動かすと動作した。光明あり。
そのまま日付が変わり、徹夜モード突入。

( 9)現地で作業
昨日からそのまま徹夜かと思っていたら、
03:00過ぎには工場を出なければならないとのこと。
いったん家に帰って仮眠。

朝、06:30に起床。昨日の件について調査。
EMM386の設定が怪しいとにらみ、C社に報告した。
D社のサンプルとCONFIG.SYSでは動作しない。
許可を得て設定を変更して動かした。
画面の高速化にも成功し、16:00より1.3.4号機の動作確認に入るが、
私の担当分であるEthernet関係が安定しない。
しかし、23:00頃に結論が出た。
D社が1号機で開発を行なっていたのだ。
ただでさえ不安定なD社のプログラムを、
Cコンパイラと一緒に動かすとは何事だ。
1号機のところに見張りを立てて、動作確認を行なうと無事に動作した。
ふふ〜ん。やっぱりね。
この日は終日作業ができるとのことで、そのまま徹夜となる。

(10)現地で作業
いつまでたったら2号機も含めた検証作業に入ることができるんだ。
いいかげんにしろD社。
というわけで、この日で作業は切り上げ。
夕方、無事に帰宅。

(13)学校で授業
社会復帰してから初めての授業である。
もうここからは普通である。

(14)学校で授業
(15)学校で授業

(16)ディスプレイの修理
17インチディスプレイにビールをぶっかけてしまった。
電源スイッチがねばついて、スムーズに動かない。
しかたがないので分解して修理することに。
が・・・、はまった。
分解はとても簡単だけど、組み立てができない。
そのまま放置することに。

(19)ディスプレイの組み立て
というわけで、やっと組み立てることができた。
17インチのブラウン管は重くて、一人では持ち上げられない。
正確にいうと、持ち上げるのは簡単だけど、
配線や基板のどこかが破損する可能性があるのだ。
家族総出でディスプレイを組み立てたる家も珍しいだろう。

(20)学校で授業
(21)学校で授業
(22)学校で授業
家に帰ってきてメール処理したところ、
再びFAの仕事が舞い込んできた。
笑ってしまうことに、またあのA社の仕事であった。
C言語で開発し、ROMに焼いて使うらしい。
連絡をとろうとしたが、遅かったので通じなかった。

(23)買い物
tinksでLogicoolの3ボタンマウス×2、60cmのSCSIケーブル×2を購入。
机に貼り付けることができるマウスマットも購入。
Logicoolの3ボタンマウスは、Linux用として評判がいい。
Windows95用として使うときでも、中ボタンを押すことで、
ツールバーをドラッグしたことになるのだ。
もっとも、Linux用途以外、何も考えてはいないのだが。
FAの依頼主に電話するが話中。
しばらくして、もう一度かけたが誰も出なかった。

(24)X68000XVIが届く
注文してあったX68000XVIセットが届く。
使うアテがあるわけではないが、何となく衝動買い。
X68000XVI-HD、ディスプレイTV、40MBのリームバブルHDDなどで、
送料なども計算に入れると\70,000ほど。
FAの依頼主に電話するが、今度は電源が切られていた。

(25)病院で保守作業
Windows95の起動に問題があるとのことなので、様子を見に行った。
電源を入れて一発目は起動しないが、しばらく待って電源を切り、
再起動するとときちんと起動する。
しばらく待ってから起動するということは、内蔵電池の問題だろう。
プリンタを設定して印刷を美しくしたり、単語登録の方法を説明したり、
Logitechの3ボタンマウスを接続したりして作業は終了した。
先月は一度も顔を出していないのだが、2か月分代金2万円をもらった。

夜、FAのクライアントに電話したところ、
FAの仕事は期間が1年以上だというので断った。
そんな仕事を引き受けたら、フリーじゃなくて契約社員じゃん。
それに私じゃなくても誰でもできそうだし。
というような話をしていたら、小さい仕事もいくつかあるらしい。
まず手始めにMS-DOS v6.2でFEPをONにする関数を作ってくれとのこと。
開発用のツール代も含めて請求してくれとのことで、 とりあえず10万円で引き受けた。
フリー連中の心意気みたいなものを理解してくれたし、
金額も言い値でよかった。こちらも心意気に応じなきゃね。

(27)学校で授業
Windows95マシンの注文があった。
12〜13万円でインターネットができればいいとのこと。
Pentium166, MEM48MB、HDD1.2GB、CD×4、SB16互換品、SCSIカード、
MODEM:33.6kbps、15'CRTを10万円で提案。
利益は出なくても、余剰部品の処分ができればいい。

(28)学校で授業
(29)学校で授業
中古のPentium-MMX166を\6,000で購入。
私のやることなら、このCPUで充分だ。

(30)FEPの解析
FEPの仕事は次のような作業予定だ。
Sorcerという解析ソフトを購入。
それでFEPを解析して、さくさくっと作る予定。
え? リバースエンジニアリング禁止だって?
ボク、そんな難しい言葉わかんな〜い。

(31)FEPの解析
昨日の続きである。やっぱり徹夜になっちゃうのね。
DOS/V機のWindows95をふっとばして、MS-DOS v6.2をインストール。
とりあえずSorcerが届くまで時間があるので、
DEBUG.EXEを起動して解析にとりかかる。なんかいい感じだ。
Sorcerなんて必要なかったかもしれない。
インターネットで、SCSIカード、CPUファン、FDDを2個づつ注文。

[目次]


お仕事ください(笑)... koh@inetmie.or.jp