薪ストーブ日記'99


薪ストーブに関するどたばたをまとめてみました。
設置の失敗や工夫が参考になるかと思います。
長期的に使うものですから、保守をどうするかも考えないといけません。
保守といっても煙突掃除だけですが。

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・薪ストーブを買う

インターネットで薪ストーブを検索すると、
お隣の岐阜県で通信販売しているところがありました。
店の名前は 岡本商店 といいます。

・だるまストーブ

6号...28,000円(送料、消費税込み)
7号...39,000円(送料、消費税込み)
足を除く胴の高さが60cmのものを6号、
胴の高さ70cmを7号と呼ぶそうです。
実際に届いただるまストーブは、
のぞき窓が銀色で、胴体はすぐに変色しました。
私はだるまストーブ6号(胴の高さが60cm)を注文しました。
価格は28,000円、送料、消費税込みです。
洋風の薪ストーブ(型番ST-286C)も取り扱っていて92,800円でした。

・薪ストーブ(ST-286C)

薪ストーブ92,800円(送料、消費税込み)です。
写真の道具類はすべて同梱されています。
東海地方に点在する某Fxxx-Sxxxというお店なら、
設置手数料込みでうん十万円もするでしょうね。
銀行振込みから二日後、佐川急便でだるまストーブが届きました。
足の部分を組み立てればできあがり。でもこのままでは使えません。
きちんと設置して煙突を付けなければなりません。

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・設置

私はなじみの大工さんに設置してもらいました。
大工さんの仕事は、壁に穴を開けることと、煙突を取り付けることです。
材料はステンレスの煙突×8、エルボ×3、固定金具×5、煙突口×1でした。
なお煙突の直径は90mm、長さは1本当たり90cmです。

・火入れ後の姿

錆止めの煙がようやくおさまると、
だるまストーブは、胴の部分だけが赤く変色して、
少しかっこ悪い姿になっていました。
銀色の放射性物質マークは、
回転する小窓になっていて、
中の様子をのぞくことができます。
朝から作業を始め、煙突がついたのは昼過ぎでした。
設置が終えてすぐに、大工さんの見ている前で火入れすることにしました。
すると大失敗でした。ストーブの表面には錆止めが塗られているのですが、
それが焼けて臭いのなんのって、吐き気を催すような強烈な臭いです。
1時間も燃やすと臭いは出なくなりましすが、
設置前に屋外で空焼きしておくべきでした。

某ストーブ専門店Fxxx-Sxxxでは、10万円くらいのストーブが、
設置手数料込みで50万円とか100万円になりますが、
うちはだるまストーブにしたおかげでストーブは28,000円、
煙突代を含む工賃を加えても数万円で済みました。

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・薪がない

私は最初、大工さんに木切れをもらっていました。
これは最初から充分に小さく、よく乾いているのでよく燃えます。
しかし、私は徹夜で仕事をすることが多いので薪が足りません。
もらった木切れはあっという間になくなりました。

今度は製材所で軽トラックいっぱいの木切れをもらってきました。
製材所の木切れは2mもあるようなものが多く、切らないと使えません。
しかし変な薬剤を染み込ませた外国産の材木などが混じるし、
細い木切れはすぐに燃えて火持ちが悪いのです。

そんなある日、木を切り出している山を見つけました。これはおいしい。
木こりは木を切り倒すと、規格に合わせて長さを整えます。
このとき、たくさんの丸太が放置されます。
切り倒した木の芯が腐っていることもあります。
とにかくたくさんの丸太が運びやすい大きさで残されているのです。
私は山の持ち主に電話をかけて、放置された木をもらうことにしました。
一人で持ち上げられる木を軽トラックに積んで持ち帰り、
チェーンソーで輪切りにして乾かし、斧で薪割りをするようになりました。
薪割りはとても楽しいので、今のところうれしそうにやっています。

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・便利な道具

火のついた薪をいじるときや、燃えさかる火に薪をくべるために、
火ばさみを用意した方がいいでしょう。
しかし安物の火ばさみは亜鉛メッキで、使っているうちに手が黒くなります。
長くて重いし、しばらく使っていると手が痛くなってきます。
私は台所用品売り場でいいものを見つけました。
パン屋でよく見かけるトングという道具です。

・ラジオペンチ

天板は付属の金具にひっかけて外せますが、
ラジペンの方がいろいろと便利です。

・料理用トング

燃えた薪をいじるのに便利です。
火ばさみより軽くて小さいので便利です。
おき火に息を吹きかける道具としても使えます。

・付属の金具

ストーブに同梱の金具。あまり使いません。

写真にはありませんが、煙突掃除にはおたまを使っています。
竹の棒に料理用のおたまを結び付けた道具を作り、
それを使って煙突の継ぎ目から煤をかき出すのです。

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・煙突が詰まった

1999年4月上旬、だるまストーブがうまく燃えなくなりました。
火をおこすと煙がうまく出ていかず、部屋に充満してしまうのです。
その日は火を消して、翌朝、煙突を調べました。
すると煙突の口からヤニのようなものがいっぱいたれています。
煙突を外してみると、その内側は煤でいっぱいでした。
設置してから一ヵ月しかたっていません。煙突の配管が悪かったようです。

・初期の配管

煙突を掃除するためには、
煙突を外す必要があります。
掃除はかなり面倒で、
煤が室内に飛び散ります。
ストーブから垂直に煙突を立てれば、煤は下に落ちて燃えてしまいます。
しかしうちの場合は、部屋から外まで水平に煙突を設置したため、
この部分に水や煤がたまってしまうのです。

煙突は水平のまま直角に曲がっていますから掃除も大変です。
今季は残りわずかなので、とりあえず掃除をして使うことにしました。
竹の棒に料理用のおたまを結び付けた道具を作り、
それを使って煙突の継ぎ目から煤をかき出しました。

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・お休み

5月中旬ともなると、だるまストーブの出番はずいぶん少なくなります。
暖をとるのではなく、たけのこをゆがくために使います。
暑いので窓は全開です。
それが終わると薪ストーブは完全に休眠状態となります。

ストーブを使わない間、煙突からは湿気が入ってきます。
可能なら煙突からストーブを外すか、煙突にフタをしたいところです。
それからストーブの内部の灰をなるべく落とします。
灰に含まれている塩分が錆びの原因になるかもしれません。
そして約半年、ストーブは休眠状態になります。

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