津カントリー倶楽部
代表取締役社長
小池 しおりさん(38)
津市片田長谷町ゴルフ通し社会貢献を
障害者にも楽しさ提供
ゴルフ場には父、メンバー、地元の人の思いが詰まっています。初代を知っている私だからこそ、この地の人間になって守り継いでいく使命があるんです―と意欲的。
先日、同所で開かれた「厚生労働大臣杯 全国身体障害者ゴルフ大会」には、全国から障害者ゴルフ愛好家約百五十人が参加した。
父の建夫理事長(六二)が、片腕のゴルファー・山手勝氏から「障害を持つゴルファーが、本格的なコースでプレーできたらいいな」という話を聞いたのがきっかけ。NPO法人日本ザ・チャレンジドゴルフ協会が主催している。
当日は地元・片田小学校の児童や、三重トヨペットの介助専門士資格を持つ社員などがボランティアで大会を応援。盛況に終わり、「はつらつとしたプレーヤーの姿勢から活力をもらった」という。
この他にも「海難遺児チャリティコンペ」や、地元の子どもたちにゴルフを通じて礼儀・マナーを身に付けてもらおうと会場を提供するなど、社会貢献にも力を注いでいる。
愛知県出身。名古屋で営業の仕事をしながら父の創業した同ゴルフ場を手伝っていたが、三年ほど前に社長の職を父から継承、津市へ移住した。
バブル期にできたゴルフ場。以前から構想などは聞いていたが、自分がかかわりだした時は客足、売り上げが減ってきた厳しい時期。「創業者にはカリスマ性があるが、私にはない。社員と一緒になってコツコツ仕事をしなくては…」と自覚し、業務に就いている。
最近では「健康」や「ライフスタイル」にも着目。EM菌を培養してコース管理や清掃に使用したり、VIPルームをスパルームに改装。「ドナリス」というトルマリン鉱石を含んだもので、マッサージを提供している。
「ゴルファー以外にも門戸を広げ、ゴルフを楽しんでもらうだけでなく、周囲への貢献も目ざしていきたい」とも話していた。
趣味はゴルフと温泉。
東京と津を往復する夫(四二)と二人暮らし。
(内田 敬子)
H19.11.28 第302号
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