松阪バトンクラブ代表
堀口 佐保子さん(53)
松阪市日丘町
子どもたちを熱血指導
全国大会で初優勝に導く
音楽に合わせて銀の棒を回転、宙に上げるなどして華やかに舞うバトントワリング。華麗な技で魅了する競技。
「毎日がとても楽しい。みんなにパワーをもらっていますー」と笑顔で話す堀口さんは、松阪市を中心に活動するバトンクラブの代表兼指導をしている。
昨年十二月、千葉県で開かれた第三十五回マーチングバンド・バトントワリング全国大会の「ポンポン・ペップアーツ編成」一般部門で、同クラブを初優勝に導いた。
名古屋市出身。小学生のころテレビで、曲に合わせてバトンをクルクル回す姿を見て「どうしたら一本のバトンが、あんなに回転するのだろうー」とその魅力にとりつかれたという。
高校に入り、念願のバトン部に入部。卒業後も会社に勤めながらクラブに所属し、趣味として続けたが、結婚を機に三重県へ。
長女・知香さん(27)が六歳のとき、友達とともにバトンを再開。昭和六十一年に同会を結成した。
口コミなどで次第に人数が集まり、今では三歳から二十七歳の男女約六十人が所属。学んできたノウハウを生かし教えている。
練習は個人によって異なるが、週一回から週四回。同市の総合体育館などで指導を。曲の選択や振り付けも担当し、劇団四季やフィギアスケートの演技など、さまざまなものを見て研究。最近は、知香さんもアシスタントとして参加しているという。
「一人ひとりをしっかり見てあげたい」と生徒たちを見る目は真剣そのもの。時には厳しく<Aドバイスすることもあり、「成長していくことが大事」と話す。
また、関東や関西の各地で開かれる講習会にも定期的に参加。今年も全国大会に向けて情熱を注いでいる。
市内で夫(53)と猫のミーコちゃんと暮らす。
(木下 英里)
H20.2.27 第305号
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