H18.10.11 第284号発行分

・デイサービスと学童保育所が合体
・高齢者集いの場   「いこいっこ」
・“水琴窟”を手作り
・かみべざいサロン「歌おう会」好評
・力強い書がずらり 翠墨会の若林さんが個展
・自らの半生を本につづる
・専門家と一緒に消費者も参加 恒例の伊勢茶品評会審査会 
・天然木の家具ずらり
・「すてきな人生いきいきと」
・県産地酒の味を伝えたい
・観光バスのカラーを変更 三重交通が20年ぶりに一新
・風景や花など自由に
・横丁サイダーを販売 おかげ横丁 五十鈴川の伏流水使用
・洋画家・森谷重夫遺作展
・英国で“すしの技”披露
・“輪の心”を教えます
・お年寄りも楽しく食事「はじめての介護食」
・「中国書画名品展」を開催中
・秋の彩りを花で表現 小原流三重支部北部地区が初の合同展
・「みえユーモア発明クラブ」


デイサービスと学童保育所が合体
四日市市・大矢知福祉サービスセンター
 核家族・少子化が進み、家族を中心に“世代を超えた交流”が減少。教育の流れが憂慮されているが、お年寄りのデイサービスセンター、学童保育所が一体となった珍しい施設が四日市市に設立された。高齢者と子どもの触れ合いにより、思いやりやいたわりなどが学べる場所として、地域に貢献している。

 同市川北の大矢知福祉サービスセンターで、福祉用具の販売・レンタルなどをする日本ケアシステム(本社・同市安島、川村直人代表取締役社長)が運営している。

 同市の大矢知地区にはデイサービスセンタがなく、「地域の受け皿として貢献したい」と、二年前から計画していた。

 設計時に、同市議会を通じて同市の大矢知学童保育所から「利用している場所が手狭になったので広い場所を探している。一緒にできないだろうか」と申し出が。同市役所や同地区自治会などと話し合った結果、要望に応えて二階を提供することに。

 先月、延床面積約七百九十平方bの木造二階建て施設が完成。学童保育所は四日から、デイサービスは二十日から始動している。

 デイサービスの定員は一日三十人。月曜から金曜日までの午前九時から午後四時まで利用できる。介護予防のため、足腰を鍛えるパワーリハビリ機を四台導入。カラオケなどが楽しめる娯楽部屋や和室なども備えた。

 職員は看護師、理学療法士はじめ、マッサージ師やアロマテラピー一級保持者、手話ができる人もいる。

 地域住民の見学を二週間設け、期間中は一日約五十人が訪れた。「新しいし、すぐに利用したい」など、要望の多いことがわかったという。

 二階の一室・約百平方bを利用する学童保育所は、大矢知興譲小学校に通う一年から三年生までの四十五人。両親の共働きなど、学校が終わってから親が迎えに来るまで宿題を済ませ、おやつを食べたり、読書したりと、にぎやかに過ごしている。

 子育て経験のある四人の主婦が指導。寺尾清子指導員は「今の子供たちは、一人っ子など兄弟も少なく、核家族が増えている。おじいちゃんおばあちゃんと接するいい機会になる。お年寄りと仲良く過ごし、いたわりの気持ちなども身に付けてほしい」と話していた。

 利用する小学二年の女子は「今までの学童保育所より広くてきれい」と明るい表情。

 今後は、月に数回、お年寄りからけん玉や竹とんぼ、おはじきの作り方・遊び方を教わったり、子供たちの発表会を開くなどの行事を計画。交流を図っていくという。

 田中善英センター長(36)の話

 お年寄りや子どもが、住み慣れた地域で元気に暮らせるよう、住民にも施設を開放。教育と福祉に役立っていきたい。



高齢者集いの場「いこいっこ」
市営住宅の空き室活用し開設 四日市
 市営住宅の空き部屋を利用した「ふれあいサロン高花・いこいっこ」=四日市市高花平=が、地域の高齢者が集える場所として親しまれている。

 団地ができて四十数年と古く、若い世代は移住。今では高齢化率三〇%で一人暮らしのお年寄りも。自治会では高齢者対策として「気軽に話せる場を設けよう」と、昨年十二月に開設した。

 開催日は毎週水曜日で、自治会や社協、老人会、民生委員会などが当番で見守り、利用料は無料。家賃や経費は補助金などでまかなっている。

 自由参加だが、毎回十数人程度のお年寄りが集まり、編み物や手工芸のほか、囲碁、将棋、おしゃべりなどで時間を過ごす。昼食は各自だが「みんなと一緒に食べたい」と食事を振る舞う人も。

 ある女性(89)は「ここに来て友だちができた。毎週行くところがあって楽しいです」。同地区の鈴木誠二・連合自治会長(八〇)は「団地の東地区にあるので、西の方にも作りたい。男性が少ないのでぜひ来場を」と話していた。



“水琴窟”を手作り
松阪市の宮西さん 独自手法で実用新案も
 松阪市嬉野津屋城町、小学校教諭・宮西玲子さん(53)が“水琴窟”を手作り、風情ある音を楽しんでいる。

 約四年前、小学校にある卓上水琴窟を見て、「自分でも作れるのでは」と昨年夏から制作を始めた。

 リコーダーや鉄棒の雨ダレをヒントに、音が良く響くよう、工夫。水を張ったスイレン鉢に、逆さまにした植木鉢を三つ積み重ね、花などを植えた一番上の鉢に水を入れれば、滴が落ちて「キーン」と鳴った。

 中に保水性のあるヘチマをつるすなど、独自のアイデアが特許庁の実用新案に登録された。

 「作り方を教えてほしい━」と、訪れる人もおり、宮西さんは「鉢などの組み合わせ次第で音が変わり、楽しい。自然の音に耳を澄ませば心も落ち着く。カウンセリングに取り入れてほしい」と話していた。


かみべざいサロン「歌おう会」好評
地域住民の触れ合いの場に
 津市上弁財町で、地域住民などが集まって交流する「かみべざいサロン」が六年目を迎えた。

 同町に住む井ノ口千代子さん(78)が主宰、「出かけることが少ないお年寄りが、いろいろな人と触れ合い、体験して元気になれば」と始めた。

 毎月二回、同町の更生保護施設「上弁財荘」の会議室を会場に、講師を招いて健康や生活について学んだり、日本舞踊や楽器の演奏を鑑賞したりしている。

 特に同施設職員の伴奏で、童謡や歌謡曲を合唱する「歌おう会」が好評。ある女性は「若いころを思い出して楽しく歌っている。帰るころには気分はルンルン」と笑っていた。

 費用は一回百円。町内外のだれも参加できる。



力強い書がずらり
翠墨会の若林さんが個展
 書道研究翠墨会を主宰する津市海岸町の書家・若林信香さんが、このほど津駅前のアスト津で個展を開いた。

 漢詩と水墨画が一つになった作品、陶板に象形文字を書いたものなど約四十点を展示。どれも力強く大胆で、紙から字がはみ出たものも。約一ヵ月で一気に書き上げた。

 渋さが出せるよう額にもこだわり、特注のものを使った。

 若林さんは小学一年から親せきの影響で書道を始めた。墨の濃さや、紙へのにじみなどで意図しないものに変わるのが楽しいという。

 これまでに全国各種の公募展で受賞・入選。同市芸濃町の有料老人ホーム・昭和ろまんの記念碑を手がけ、日本書芸院二科審査員なども務めている。

 「字を立体的にした作品にも挑戦したい。研さんを積み、心情を表現したい」と話していた。



自らの半生を本につづる
四日市市の市岡好枝さんが発行
 四日市市南富田町、市岡好枝さん(82)は、自らの半生をまとめた著書「かげろうの村から」を発行した。

 市内の文章教室に通って研さんを重ね、入会十五年を記念したもの。生まれ故郷・鳥取県での少女時代や豊かな自然、広島県での結婚生活、四日市でのくらしなどを細かくつづっている。

 三百冊を制作。知人や希望者に配布すると「わたしも人生を書きたい」という中高年からの感想が多かったという。

 「出来上がってほっとしている。貧しくても心清く、正しく生きようとしていた姿を感じてほしい」と話していた。



専門家と一緒に消費者も参加
恒例の伊勢茶品評会審査会
「第三十四回伊勢茶品評会審査会」が、このほど亀山市の県科学技術振興センター茶業研究室で開かれた。

 今年五月初旬に摘み取った「一番茶」を審査する恒例行事。「消費者にとってよりいいものを」と、茶葉の色やつや、滋味、香りなどの官能審査のほか、成分分析や茶商による値付けなどを総合して評価するのが特徴。四日市市や度会町などから二百六点が集まった。

 さらに、伊勢茶への理解を深めてもらうため消費者十三人が一般審査員として参加。いいお茶の見極め方などの指導を受けて審査の体験を。消費者の立場からの意見も出した。

 各部門の最高位は次の通り。

  ▼普通煎茶=伊勢緑茶加工センター(有)(度会郡度会町)▼深蒸し煎茶=(有)深緑茶房・中村重光(松阪市)▼かぶせ茶=小林浩司(三重郡菰野町)



天然木の家具ずらり
松阪市飯高町 「木の考房・もくいち」
 松阪市飯高町の手作り家具ギャラリー「木の考房・もくいち」には、天然木の家具が並び、人気を集めている。

 山に囲まれた同所に育った柳瀬隆行代表(41)が「好きな木で製品を作り、展示販売したい」と、三ヵ月前に始めた。

 国産のケヤキ・ヒノキ・クリなどでテーブル、つい立てなどを製作。中でも、一枚板のテーブルは約三bの大きなものまであり、自然そのままの形状で木目などが楽しめる。

 風格ある“こだわり”のオーダーテーブルは好評で、近県などからも来客があるという。

 十四、十五両日、津市あのつ台、三重の木利用拡大センターで開かれる三重の木フェスティバルに出品。「一生付き合える1点ものを見つけて下さい」と柳瀬代表は話している。



「すてきな人生いきいきと」
聖路加病院の日野原重明氏が講演
 九十五歳の現役医師・日野原重明氏の講演会がこのほど津市の県文化会館で開かれた。

 山口県出身。聖路加国際病院理事長・名誉院長を務める一方、講演や執筆活動で多忙な毎日を送る。

 「すてきな人生をいきいきと生きるには」と題して、女優の森光子さんとのエピソードを披露。「若さを保つには、首の回転を良くしてと助言した。入浴時に訓練すると良い。皆さんもメーキャップでアイラインをあげるだけでは駄目ですよ」と会場をわかした。

 また平和や命の大切さにも触れ「あの人が気に入らない、直してほしいと思ったらまず自分が変わるんです。攻撃するのでなく、相手を許すことを学ばないと。これが戦争をやめる秘けつ」とも話していた。

 県生涯学習センターの主催。定員七百人に対し、約四千七百人の応募があった。



県産地酒の味を伝えたい
津市で県酒造組合が「三重の酒宴」開く
 県酒造組合(川端治夫会長)は、このほど津市のホテルグリーンパーク津で「三重の酒宴」を開いた。

 県内の地酒を多くの消費者に知ってもらうためで、昨年に続いて二回目。事前に申し込んだ百八十人が、約六十種類を自分の好みで採点 。この結果、“きき酒の大匠”に鈴鹿市の女性、伊藤美樹さん(33)が選ばれた。



観光バスのカラーを変更
三重交通が20年ぶりに一新
 三重交通は、観光バスのカラーリングを二十年ぶりに変更。新規導入車両から切り替えている。

 同社は三交不動産と持ち株会社の且O交ホールディングスを設立。それを機に新生・三重交通≠アピールするためこれまでの白地に黄、緑、深緑色のラインが入ったものから、白地にイメージカラー・オレンジとパステル系色のブロック柄に一新。

 デザインは、社員アンケートなどを参考に選定。バス旅行に多い女性客をターゲットに「優しさ」や「かわいさ」を含めて仕上げたという。

 今回、五十三人乗りなどの四タイプ十五台を導入。通路と座席の段差がない仕様で、下部のトランクも拡大。環境にも優しい車両となっており、名古屋と四日市の営業所に配置した。



風景や花など自由に
伊藤美術研「楡の会」絵画展で成果を発表
 津市久居新町、伊藤美術研究所の一般絵画コース「楡の会」作品展がこのほどアスト津のギャラリーアスト1で開かれた。

 日ごろの成果を発表する年に一度の催し。二十四人が風景や花など、描きたいものを自由に選択。油彩画、水彩画、デッサンなどを展示した。

 同会は二十五年前に発足。一時は休会したが十年前に再結成。「楡の木のように、大きく育つように」と「楡の会」と名付けた。

 顧問の伊藤清和さん(54)は「生徒の個性を大切にし、自分のスタイルとしていかせるよう指導しています」と話していた。



横丁サイダーを販売
おかげ横丁 五十鈴川の伏流水使用
 伊勢市のおかげ横丁を運営する伊勢福(浜田益嗣代表取締役)が、同市内の五十鈴川の伏流水を使った“横丁サイダー”を開発。販売を始めた。

 「昔の良さ、伊勢の良さが味わえる横丁らしい商品を」と、昨年十月から構想を練ってきた。サイダーに適しているか川の水質調査を実施。昭和初期に同市河崎で作られていた「エスサイダー」をヒントに、炭酸の弱い柔らかな味に仕上げた。ラベルにもこだわり、朝熊山、同川などをイラストで表現した。

 三百三十ミリリットル百八十円。飲食店ではドリンクメニューとして三百円で味わえる。

 広報担当者は「団塊の世代には懐かしく、子どもも飲めるサラッとしたのど越しを楽しんでほしい」と話していた。

 また、同横丁では十四から二十二日まで収穫の喜びを神に感謝する「おかげの市」が開かれる。



洋画家・森谷重夫遺作展
来月5日まで県立美術館 三回忌迎え教え子ら主催
 描くことが人生のすべてだった。愛すべきライオン先生≠しのんでー。平成十六年に八十七歳で亡くなった洋画家・森谷重夫氏の遺作展が、津市の県立美術館で始まった。

 代表作や故郷・安濃町(現津市)に寄贈した作品を中心に約六十点。県内で見ることができない東京芸大所蔵の卒業制作品二点も特別展示されている。

 同氏は東京美術学校(現東京芸大)を首席で卒業。戦後、帰郷して高校の美術教諭に。いつも黒色のベレー帽とタートルネックといういでたちで登校。絵が下手な生徒に校庭を走らせたり、生徒の服装に「ジーパン禁止」の校則が加わると「作業するのにあんな良いものはない」と異議を唱えたことも。

 くせ毛で、たてがみのような髪型からライオン≠ニ呼ばれていた。

 一方、戦時中から白日展に出品を始め、日展でも独自の女性像を精力的に発表。県洋画協会会長などを務め、美術振興に貢献。人柄を慕い、アトリエに集まる若者も多かった。

 二女の宮川眞千子さん(56)は「何事にも前向き。やりたいことをやれ、そのかわり一生懸命に≠ニ教えられた。手先が器用で、母へのプレゼントはいつも手作りでした」と、昔を振り返っていた。

 晩年は疲れた様子でも「ストレス解消だから描くのはやめられない」と話し、入院するまで描き続けたという。

 以前から遺作展の話はあったが、今年三回忌を迎えるのを機に開催。長女の野田明代さん(59)ら遺族はじめ、二十年の教員生活を送った津高の教え子が実行委(奥井明男委員長)を結成した。

 三女の長谷川康代さん(49)は「常に精進し、妥協せず女性像を追求してきた姿を見てほしい」と話している。来月五日まで。



英国で“すしの技”披露
東京大寿司の奥野弘明店長
 津市雲出本郷町、東京大寿司・奥野弘明店長(35)が二十四日、ロンドンで開かれる「寿司アワード」に出場。世界各地から選ばれた七人のすし職人“セブン寿司サムライ”の一人として腕前を披露する。

 当日は、審査員三百人分を制限時間内に作り、味と見た目を競う。人気のすしには、スシオブザイヤーの名誉が与えられる。

 奥野店長は、彩りで豪華さを表現した箱ずし「茶々の舞」を出品。甘辛い牛肉のそぼろ、ゴマの風味、錦糸卵の甘さなど、外国人が好む味で勝負する。

 「日本を背負う代表に選ばれ光栄。材料の配分など段取りをしっかりし、全力で頑張ります」と話していた。



“輪の心”を教えます
鈴鹿で「ふろ敷と下駄展」
 鈴鹿市東磯山、アトリエ&喫茶「ごつぼ」では、三十一まで“和のこころ・ふろしきとげた展”を開いている。

 店の一角を展示場に、定期的に企画店を催しており、社会的な流行を考えて同展を企画。店内に花柄のふろ敷、桐の下駄各三十種類を並べ来場者に“和の心”を伝えている。

 店主の谷口幸子さんは「地球にやさしい生活スタイルが好まれる時代。たためば小さくなり、繰り返し使えるふろ敷。いろいろな包み方も教えます」と話していた。



お年寄りも楽しく食事「はじめての介護食」
鈴鹿 咀嚼嚥下障害学ぶ講座
 咀嚼嚥下(そしゃくえんげ)障害のための食事を学ぶ講座「はじめての介護食」がこのほど、鈴鹿市住吉の鈴鹿オフィスワーク医療福祉専門学校で開かれた。

 県生涯学習センター、県専修学校協会の共催(同校、さわやか福祉専門学校協力)で、県内各地から四十人の男女が参加した。

 食べ物がかみにくい、飲み込みにくいという障害。脳こうそくや脳卒中の後遺症のほか、老化が進むと起こるもので、誰もが経験する可能性があるという。

 講師の管理栄養士・岡田忍さんが刻む・とろみをつける・柔らかく煮るなど、調理のポイントを説明。「楽しく、おいしく、安全に」食べることが、病状や生活に良い影響を与えると、食事の重要性も話した。

 参加者らはさばのみそ煮、うどん入り茶わん蒸し、酢の物を調理、試食した。



「中国書画名品展」を開催中
四日市市の澄懐堂美術館で
 秋季展「中国書画名品展W」が、四日市市鵜の森の澄懐堂(ちょうかいどう)美術館で開かれている。十二月十七日まで。

 中国の明、清時代(西暦一六〇〇年前後)の書画を中心に四十四点を展示。十六日と十一月二十七日に作品入れ替えをするが、日本では書家として有名な王鐸の「山水図」や、傅山の「遊仙詩 十二屏」=十七日から十一月二十六日まで=などの作品や白い硯(すずり)をはじめとした文房具も紹介されている。

 十五日午後二時から京都教育大学名誉教授、四国大学教授の杉村邦彦氏が「帰途に就く楊守敬」、十一月二十六日午後二時から群馬大学教授の石田肇氏が「近世日本の墓誌」のテーマで講演する。

 なお同美術館は、同市水沢出身の猪熊信行氏(故人)が、貴重な美術品を一般に公開・鑑賞できる施設にしたい―と、昭和六十一年に財団を設立。同氏の死後、平成六年に美術館を開館。中国書画専門の美術館として親しまれている。(月曜日は休館)



秋の彩りを花で表現
小原流三重支部北部地区が初の合同展
 いけばな小原流三重支部・北部地区の有志による「みんなの花展」が、このほど津市のリージョンプラザで開かれた。

 同地区では初の催しで、初心者から約六十年続けているという会員まで一人一点ずつ出品、九十一点が展示された。

 同流創設以来の伝承花、現代の生活様式に合わせて行けた花意匠、文人花などを、ゆり、りんどう、コスモス、ススキを使って季節感あふれるものに表現。会場を飾った。

 このほか青年部の生け花体験コーナーもあり、参加する来場者もいた。



「みえユーモア発明クラブ」
2周年迎え、今月27日に公開講座
 ユーモア発明品の開発と、その権利確保の普及に努める市民団体「みえユーモア発明クラブ」=鈴鹿市白子駅前=は、二十七日午前十時三十分から発足二周年を記念したオープンセミナーを、津市の県総合文化センターで開く。

 同クラブで誕生したアイデア商品や知的所有権に関する書類の展示・相談(予約制)など。同十一時三十分からは、大衆発明家の父と言われる東久邇宮記念会長、豊沢豊雄氏(99)=東京都=を囲んだ懇親会(定員三十人、参加料別途)を催す。

 同氏は明治四十年、香川県に生まれ、元理科教諭。戦後、発明立国を唱えて衆議院選に二回当選。会社経営の傍ら、発明指導をした門下生は約百万人という。

 午後一時からは同氏ほか、井村正勝・井村屋製菓相談役や名張淑子・マナ色彩心理研究所長が、発明やアイデアについて話す。

 前売り券二千円。申し込みは事務局へ。TELすずかのぶどう059(387)0767



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