H19.4.25 第292号発行分

・おもちゃの世界≠教育に
・お年寄りに憩いの場所£供
・服部美法さんらの絵本原画展
・フィルムの良さ伝えたい
・今年は40回記念で自画像も
・子育てワクワク広場 来月、津と四日市のイオンで開催
・新茶シーズン「初もみ会」
・第二の人生を楽しく 生きがい再発見講演会
・16社96人が初の合同入社式
・私は“平成の姫路城主”
・田植えを通して国際貢献
・自然の中で子どもと遊ぼう 「森のようちえん」が人気
・ISMP卒業生を招待
・故郷の亀山で初の個展開催
・庭園樹の即売会が好評 県植木生産販売協 28日から鈴鹿で
・久居の文化を受け継いで
・鍛金やアクリル画などを
・こちらは陶芸や手芸品なども 子育て支援所「オアシス」の子どもたち
・陶五月人形とちりめん作品
・文化振興の一助に… 亀山市の安藤さんら「五人展」
・文科省認定優秀教員に 相可高の村林新吾さん
・「人材ポケットよっかいち」



おもちゃの世界≠教育に
子どもも創造力、人間性の豊かさ
 子どもたちの創造力を養い、人間性を豊かにするおもちゃの世界―。時代や流行に合わせて多様化し、世間の注目を集める商品が続々と登場する一方、鈴鹿市の小さな工房は、子どもの健やかな成長を願った木工がん具を全国に発信。また、修理を通じて物の大切にする心≠伝えるボランティアグループも。二十九日から来月五日までは「おもちゃ週間」―その活動の中に、教育への新しい創作≠ェ続いている。

 一万八千種類のおもちゃを扱う津市藤方、トイザらス津店によると、男児には重さ一〇グラムで世界最小級という室内専用の赤外線ヘリコプター、女児には菓子のサンプルを作る「こなぷん」(バンダイ)や熱、水で接着させて作るビーズアートなどが人気。

 田中晃二店長は「最近は本格的≠ェ好まれる傾向へ。復刻版や大人のはやりが移行した形の商品も多く、親子で楽しめる展開です」と話す。

 「おもちゃと子どもの脳の発達には深い関係があるんです」。鈴鹿市三日市町の横井工房、横井匠さん(42)、浅子さん(35)夫妻は木製乳幼児用がん具を作り、インターネットのホームページで通信販売している。

 手彫りの表札を手掛けていたが、長男の誕生を機に脳の仕組みや発育について勉強。それに合わせた形状や厚さなどを研究しながら歯固め、積み木、ガラガラなど開発してきた。

 国産木材だけを使い、安全性を重視。手作りならではの温かみに全国から注文が。名前を入れることができ、出産祝いの贈り物としても喜ばれている。

 お気に入りのおもちゃを修理することで「物を大切にする心」「科学する心」を育むボランティアグループ「おもちゃ病院」が各地で活動。県内では桑名、菰野、松阪など七市町村で開院≠オている。

 津市の橋南市民センターで開く「津おもちゃ診療所」は、市内に住む笹山泰平代表(62)はじめ平均年齢六七・六歳の男性十人で対応している。

 三年前の設立以来、五百件以上を診療=B「分解したり、壊したりすることで学ぶこともある。おもちゃは友だちであり、先生。具合が悪くなったらどんどん持って来てほしい」。子どもたちの笑顔やお礼の手紙が励みという。

 亀山市の「亀山おもちゃの病院」は、さる十四日に開院したばかり。大工仕事が好きな植田惠昭代表(68)が仲間を募り、女性を含む十人でスタートした。

 植田代表は「お金を出せば何でも手に入る時代。そういうものではないということを、自然に学習できるお手伝いができれば」と話す。今後は市内の保育園や幼稚園も巡回。来月五日は、市内の亀山公園で催す「子どもフェスタ」で開く。

 ◇トイザらス津店は、土日祝日に風船を使ったマジックバルーン教室を開催中。津、亀山両団体の活動は次の通り。診察無料だが、部品代は実費。 津=毎月第3土曜午後1時30分〜3時30分橋南市民センター(阿漕町津興)▽亀山=同午前10時〜午後3時、場所は総合保健福祉センター(羽若町)、いきいきキッズ(関町木崎)、市民協働センター(東町)のいずれか。



お年寄りに憩いの場所£供
昼食や手芸など楽しむ
いきいきサロン あぐりの里
 JA松阪機殿支店の開きスペースを利用した宅老施設「いきいきサロン あぐりの里」は、地域のお年寄りの憩いの場所≠ニして親しまれている。

 「みんなで楽しくご飯を食べてもらいたい」と、同地区の民生委員や自治会、JA、地域住民が協力して、平成十五年六月に開所。七十五歳以上のお年寄り約三十人が月一回、二班に分かれて利用している。

 JAのヘルパー職員やケアマネージャーをはじめ、手伝う住民はボランティアで、送迎や調理なども担当。朝の体操をし、手芸やゲームなどのレクリエーションを楽しんだ後に昼食。

 食事は地産地消を心がけて懐かしい味≠提供。このほか、遠足やクリスマス会といった季節の催しも取り入れている。

 利用者からは「いつも楽しみにしています。ご馳走を食べると元気になります」との感想も。来月の支店再編で同市支店が閉鎖になった後も存続していくという。



服部美法さんらの絵本原画展
あすから県立美術館で
 森に住む虫歯だらけのワニと、歯医者のネズミの友情を描いた絵本「もりのちいさなはいしゃさん」の原画展が、二十六日から津市の県立美術館で始まる。三十日まで。

 作者の服部美法さん(38)は鈴鹿市出身の画家。三重大教育学部美術科を卒業後、小学校教員の傍らで創作活動。

 「歯の治療を嫌がる子どもたちに、親しんでもらえるような絵本を作りたい」という歯科医の話をきっかけに、文を担当した上平川侑里さん(38)=桑名市=と三年前に出版した。

 「絵本の原画の魅力」と題して、同作と制作中のシリーズ二作目の原画約三十点が並ぶ。四日市市安島の山画廊主催。

 二十九日午後二時から上平川さんの読み聞かせもあり、館内ショップで絵本を購入した人には服部さんがイラスト付きでサインする。


フィルムの良さ伝えたい
津の写真愛好主婦 棚村さんら3人が作品展
 津市内に住む写真愛好家の主婦三人が、このほど同市の藤枝郵便局で写真展「結城さんの梅三人展」を開いた。

 棚村たか子さん、若林節子さん、林秀子さんで、結城神社のしだれ梅が満開になる季節に合わせ、梅の魅力とデジタルではなくフィルムの良さを知ってほしいーと、十二点を展示した。

 つぼみから満開、散り始める姿など、それぞれが違う角度でシャッターを切った。ぼかしを使って撮った満開の花、一本の枝や幹から出ている一輪の梅、地面に花びらが散った様子など、梅苑の雰囲気を漂わせていた。

 三人は同市本町、ベニス写真館が主宰するベニス銀塩クラブの写真仲間。市内の写真家・奥田純一さんに指導を受けて活動している。



今年は40回記念で自画像も
恒例、津商高の絵画展「三歩会」
 津商業高校の美術部員、OB、顧問による絵画展「三歩会」が、このほど津市の三重画廊で開かれた。

 絵画を通じて交流を深める恒例行事。今年は三十数人が風景画や空想画のほか、四十回を記念して自画像も展示した。

 生徒たちは作品準備にも参加。先輩から配置の方法のアドバイスを受けるなど貴重な体験も。山田恵未部長(三年)は、「先輩や来場者の批評を、これからの制作に役立てていきたい」と話していた。



子育てワクワク広場
来月、津と四日市のイオンで開催
 親子で楽しむ「子育てワクワク広場」が来月、津と四日市市のイオンニ店舗で開かれる。

 各店とキャリア・プレイス(津市)の共催。不要になった絵本を交換する「絵本かえっこバザール」や風船のプールもあり、入場無料。決まった時間に来場すると風船のプレゼントも。

 ▽来月1日前10津南SC(同市高茶屋小森町)母親向けカードセラピー、津市による育児相談会、「木のおもちゃで遊ぼう」ほか。風船プレゼントは午後1時から▽同3日前10四日市北SC(同市富州原町)県男女共同参画センターのスウェーデン式子育てのパネル展示、母親向けカラーセラピー、県環境学習情報センターの環境クイズなど。風船プレゼントは午後3時から。



新茶シーズン「初もみ会」
古来の製茶法を体験
県手もみ茶技術伝承保存会
 新茶シーズンを前に、県手もみ茶技術伝承保存会(中森慰会長)は、度会郡度会町の宮リバー度会パークで「新茶初もみ会」を開いた。

 古来の製茶法を体験することで、伊勢茶に関心を持ってもらおう―と、数年前から一般を交えて開催。二十二人の参加者が集まった。

 はじめに会場近くの西村壽郎さん(七九)の茶園で茶摘みを体験。「一芯三葉」の要領で十五キロを収穫したが、西村さんは「ベストな生育状態で摘んでほしい」と、毎年この日に合わせて栽培管理している。

 収穫した茶葉を蒸し、焙炉(ほいろ)の上で手もみ。保存会会員の指導で「重回転」、「散らし乾燥」など様ざまな工程を体験。

 イギリス人のハワードさん(二七)は、「日本茶は大好きです。手もみはおもしろいですね」と話していた。

 出来上がった約三キロの茶葉は、各自持ち帰ったほか、伊勢神宮へ奉納する。



第二の人生を楽しく
生きがい再発見講演会
 松阪市日野町、松阪市市民活動センターで、このほど「退職後の生きがい再発見講演会」があり、現役を引退した人など十二人が参加した。

 講師の向平すすむさん(69)=奈良県=は、朝日新聞記者を退職後、欧米のボランティア事情などをレポートしつつ、団塊世代と協働で作る情報誌を発行している。

 「外国人のボランティアは“自分のためにしている”という意識を持っている。好きなことができる達成感と、優良感を生きがいにしてほしい」など、提案した。

 同センター・米山哲司センター長(37)は「今後も講演会などを開き、退職後、何かしたいが、どうしたらいいかわからない人へのサポートをしていきたい」と話していた。



16社96人が初の合同入社式
三重交通など三交グループ
 三重交通、三交不動産をはじめとする三交グループの入社式がさる二日、津市のセンターパレスホールで開かれた。

 昨年十月、持ち株会社「三交ホールディングス」が発足後したのを機に、初の合同式を。県内に本社がある会社の中で、採用のあった十六社九十六人の新入社員と役員らが出席した。

 同ホールディングスの奥田卓廣社長が「両親、家族に感謝し、仕事を楽しめる人間になって下さい」などとあいさつ、新入社員を代表して三重交通の岡田真菜美さん(一八)=岐阜県恵那市出身=と、三交不動産の水谷明寛さん(二二)=津市同=が誓詞した。

 このあとのアトラクションでは、津市のよさこいグループが演舞をした。



私は“平成の姫路城主”
伊勢市の井村さん 自宅に19年かけ模型制作
 伊勢市円座町、井村裕保さん(69)は、自宅の庭に十九年かけて姫路城の模型を制作。各地から見物客が訪れるなど、話題になっている。

 中学二年のとき、雑誌で姫路城のグラビア写真を見て、屋根の形や白と黒色の配色に感動。「大人になったら庭に姫路城を作りたい」と思った。

 平成元年、周りに家や電柱、電線が無く、背景に山のある同所を見つけて移住。模型作りを始めた。

 設計図からすべて独学。自然崩壊や火災により、実際の姫路城にはもう無い回廊、御殿まで古図面を見て作った。

 広さ百六十平方bに実際の二十三分の一の城を再現。建物は強化プラスチック、石垣はセメントと石を使い、石段や格子の桟の数まで本物と同じ。天守閣は高さ四・五bあり、迫力は満点。制作費は千八百万円で退職金などをつぎ込んだという。

 「屋根の反り、石垣の角を合わせるのに苦労したが、長年の夢が叶った。今後も補修作業をしっかりやり、保存していきたい」と井村さんは話していた。



田植えを通して国際貢献
来月5日に「鈴鹿アフリカの田んぼ」で
食糧難の子どもらに援助米に
 休耕田を活用して米を作り、食糧不足に苦しむアフリカ・マリに送る運動が、鈴鹿市で行われている。来月五日は一般参加の田植えがあり、協力を呼びかけている。

 通称鈴鹿アフリカの田んぼ≠ヘ、アフリカへの援助活動をする名古屋市のボランティアグループ「COSMOS」が、同市林崎の杉本信之さん所有の休耕田三十アールで、九年前から続けている。

 これまでに延べ千人が協力し、約十トンの援助米を送付。数年前には、国内で初めて「国際協力田」として国連に登録された。

 一回目から欠かさず参加する人や三歳の幼児も。昨年は、県内外から親子連れ、スポーツ少年団など二百人が手植えに励んだ。

 小穴秀樹代表(52)は「地球の裏側で困っているマリの子どもたちを思い、自分の環境がいかに恵まれているか、考える場所になれば」と話している。

 当日は午前九時から十一時まで。田植えの前に説明や活動報告があるほか、輸送費の募金も実施。持ち物は帽子、タオル、水筒、サンダル。半ズボンなど田植えをしやすい服装が良い。小雨決行、当日参加可。



自然の中で子どもと遊ぼう
「森のようちえん」が人気
 多気郡明和町の里山・うにの郷で活動する自主保育グループ「森のようちえん」が、自然の中でのびのびと子どもたちと遊べる━と、人気を集めている。

 二十家族の会員が、森の散策や砂遊び、ヨモギで団子を作るなど、子どもたちのしたいことを自由にさせる。日曜は、普段は仕事で子どもと遊ぶ機会が少ない父親も参加。秋には丸太小屋を完成させた。

 伊勢市柏町、若松園子さん(10)、倫太郎君(7つ)、陶子ちゃん(3つ)と参加した母・智秋さん(36)は「アスレチックなどは手作りで、とても面白い。多くの友達と遊んでほしい」。スタッフの松井麻起子さん(35)=同市前山町=は「自然の危険を察知するようになり、親が手を出し過ぎないようになった。夏にはキャンプをする予定。明かりのない本当の暗さを実感してほしい」と話していた。



ISMP卒業生を招待
学校生活などインタビュー 津市で
 米国ハリウッドの映画学校「ISMP」の卒業生を迎えた催しが、このほど津市のみえ市民活動ボランティアセンターで開かれた。

 三重映画フェスティバル実行委の主催。「ISMP」は、米国で活躍する同市出身の映画編集者、横山智佐子さんが昨年設立。映画制作の基礎となる脚本、撮影、編集、プロデュースなどが本格的に学べる。

 二月に一期生四人が卒業、うち三人が県出身者という。

 同市一志町出身の細野陽一さん(26)は、撮影の苦労や思い出など学校生活を振り返り「短期間で、ぎゅっと詰まった毎日だった。人に喜んでもらえるような作品が作れるよう頑張りたい」と話していた。

 また一期生による八作品も上映され、映画ファンや関係者約三十人が訪れた。



故郷の亀山で初の個展開催
津の新開さんが水彩画60点余を
 津市安濃町の画家・新開諭(さとる)さん(62)は、このほどかめやま美術館で里帰り′ツ展を開いた。

 亀山市は高校卒業まで過ごした故郷。同美術館の館長とは友人という縁もあって実現し、再会を懐かしむ同級生などが訪れた。

 田舎の風景を好んで制作。子どものころ遊んだ亀山城の桜、市役所、西野公園、鈴鹿川、関宿、市ケ坂など市内で描いた作品が中心。このほか、かやぶき風景、季節の花など入れ替えで約六十点を展示した。

 今回は水彩画に絞ったが、「いろいろな描き方がある」と、輪郭に鉛筆やペンを使って軟らかさや硬さを表現。切り絵からヒントを得た手法など、新しいものに挑戦している。



庭園樹の即売会が好評
県植木生産販売協 28日から鈴鹿で
 鈴鹿市石薬師町、県植木生産販売協同組合で、このほど和洋庭園樹の即売会があり、期間中約三百人が訪れた。次回は二十八日から五月六日まで。

 同所は県下最大の植木生産地といわれ、特にツツジの出荷量が多く、年中無休で展示・販売している。

 年三回、同会を開いており、二十人の生産農家が育てた植木など二千点以上をそろえた。来場者は生産者から木の性質、刈り込み方法などについてアドバイスを受けていた。

 田中定美組合長(65)は「植え替えをして、細かい根が出ているのでどれも育てやすい。これからはきれいな花が咲くハナミズキ、特産のツツジが満開になるので、ぜひ見に来てほしい」と話していた。



久居の文化を受け継いで
津市久居洋画作家協会 初の作品展
 平成十八年に、市町村合併で幕を閉じた久居市。地元の画家らが、その歴史を受け継ぎ、文化の振興を図ろうと「津市久居洋画作家協会」を設立。第一回作品展がこのほど久居駅前、ポルタひさいで開かれた。

 メンバーは旧久居市を中心に、近隣に住む画家十六人。趣味の域を超えてキャリアが長い人が多く、これまで市展や久居文化協会などで発表してきた。

 会場には新作や代表作三十二点が。大谷地隆夫会長(68)=津市久居烏木町=は「自分の個性を発揮できる場所として、文化振興の風≠ニして、浸透していきたい」と話している。

 今後は作品批評やデッサン会、スケッチ旅行などで研さんを積み、地域性を踏まえた企画展の開催を予定している。



鍛金やアクリル画などを
津市の工芸家 濱田稔さんも作品展
 津市神戸の工芸家・濱田稔さん(59)は、このほど三重画廊で作品展を開いた。

 六十歳の誕生日を迎えることと、これまでの人生を振り返る意味でテーマは「ノスタルジア(郷愁)」。同所では三年ぶりの催しで、作品約三十点を展示した。

 フクロウやスターダストをモチーフにした鍛金、ウサギなどを描いたアクリル画のほか陶芸も並んだ。ジャズを聞き、イメージをわかせて製作したというパブのカウンターを表現した回り舞台は、多くの来場者から注目された。

 濱田さんは尾鷲市生まれ。津高校を卒業後、東京芸術大学で鍛金を学んだ。自宅のアトリエでは鍛金教室を主宰。このほか陶芸や絵画も指導している。

 「笑ったり、ほっとしたりという癒しの空間や、生き物の賛歌を大切にして作り続けたい」と話していた。



こちらは陶芸や手芸品なども
子育て支援所「オアシス」の子どもたち
 作品展「オアシスの子どもたち展」がこのほど、松阪市の子ども支援研究センターで開かれた。

 知的障害がある子どもと、その家族で活動する同市岡山町、子育て支援所オアシスの主催。初めて実施で、子ども九人が創作した陶芸、手芸品、絵画など五十点以上を展示した。

 中でも県立玉城わかば学園高等部、吉田拓馬君(15)の「非武装」「失われた信仰」は一番の大作。ダンボールやペットボトルなどの廃材を組み立て、一つは高さ一六〇a以上。平成十七、十八年度の市展彫塑の部で入選したという。

 手島禮子主宰(59)は「知的障害児への偏見がまだまだある。子どもは大事にされて育つと、こんなに輝くんです。子育てに悩んでいる人へのメッセージにもなれば」と話していた。

 フラダンスやよさこいソーラン、手作り品の販売や工作体験コーナーもあり、多くの人でにぎわった。



陶五月人形とちりめん作品
鈴鹿市の「ごつぼ」で展示販売
 店の一部分を展示場にし、定期的に企画展を催している鈴鹿市東磯山のアトリエ&喫茶「ごつぼ」は、季節を感じたのしんでほしい≠ニ端午の節句にちなんで「陶五月人形とちりめん端午の節句展」を五月二日まで開いている。

 滝上まゆみさん(愛知県知多市)はじめ各地の有名陶芸作家五人の作品、約五十点を展示販売。

 力強いかぶと、よろいのほか、こいのぼりや金太郎といった可愛らしいものも。今回は新たにちりめん素材の作品も並び、訪れた人たちに季節感や古くから伝わる日本の風習≠伝えている。

 営業時間は午前八時半から午後七時まで。木、日曜・祝日定休。



文化振興の一助に…
亀山市の安藤さんら「五人展」
 亀山市の作家五人が、このほど同市の歴史博物館で「五人展」を開いた。

 安藤清舟さん、近藤映彩さん、森敏子さん、安田やよひさん、渡瀬光生さんが作品二十九点を展示。今回二回目。

 五人は毎年行われる同市展の運営委員。「文化振興の一助に」と、分野の違う作品を発表しているもので、今後も続けるという。

 会場には書や陶芸、洋画、日本画、写真が並び来場者は熱心に鑑賞していた。

 新潟の松之山、奈良の曽爾などの写真を出品した渡瀬さんは「人が見て、ほっとするような写真を撮っていきたい」と話していた。



文科省認定優秀教員に
相可高の村林新吾さん
 松阪市久保町、村林新吾さん=県立相可高校教諭=(46)が、本年度から始まった文部科学省認定の優秀教員に選ばれた。

 同市の出身で、大阪の辻調理師専門学校を卒業した後、同校で指導。平成六年、相可高の食物調理科創設のさい「地元へ貢献しよう」と教諭に。以来、料理の知識・技術を伝えている。

 また、相可高生主体のレストラン・まごの店(多気郡多気町)にも尽力。朝の市場での仕入れから次の日の仕込みが終わるまで、ほとんどを生徒と一緒に過ごしている。

 「自分だけの力じゃなく、生徒が良いから賞をいただけた。子どものころ、先生に誉められた時のうれしさを忘れず、子どもたちに伝えていきたい」と話していた。



「人材ポケットよっかいち」
28日になやプラザで説明会開催
 団塊世代などを対象にした総合的な社会貢献型の人材バンク「人材ポケットよっかいち」の説明会が、二十八日の午後二時から四日市市なやプラザで開かれる。

 同市の地域再生計画事業で、四日市NPOセクター会議が昨年、内閣府の支援で仕組みを構築して人材養成講座を開講した。

 自分の知識、経験、意欲を、社会のために生かしたいという人がバンクに登録。NPO、行政、自治会などから集まったニーズを一覧表にし、毎月配布。そこから選んで活動するもので、双方の橋渡しを同運営委員会が担当。登録者が約百二十人いる。

 説明会は午後二時からシステムの説明と意見交換。同三時十分からはポケット会員の社会貢献提案。「若年層の就労支援サポート隊」についての発表、意見交換をする。

 参加費無料。詳細はTEL059(363)3539。

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