H19.5.9 第293号発行分

・平均年齢74歳!音楽で人を元気に 四日市のバンド「ヒロ・ハワイアンズ」
・松阪撫子どんな花?祭り ミズ・ネットワーク松阪 松阪駅周辺に花飾る
・女性専用フィットネス「カーブス」
・恒例の「花供養」 上田秋園花の教室 感謝の心忘れないよう
・砂糖で魅せる芸術
・故北田榮作さんの「お別れの会」
・ケアホーム「ひだまりはうす」 津市に県いなば園が開設
・定期総会と医療講演会開く パーキンソン病友の会県支部
・伊勢神宮に新茶を奉納
・犯罪被害者等早期援助団体に多様な要望を的確に回答心の支え≠ノ
・“歩け歩け”を推進
・初のパン作りに挑戦 津の専門学校が春季研修
・石水博物館 待望の再開
・武四郎の生涯を漫画に
・縦社会から“横社会”へ
・来月3日に定期演奏会 ギター倶楽部みえが練習に熱
・三重大生蔵人≠フ日本酒を商品化
・個性的な陶器が一堂に 陶芸教室「楽工房」が作品展
・企画展「学校と教科書
・家族連れら6千人余が来場 陸自久居駐屯地で55周年記念行事
・動物と仏で「陶ぶつえん」
・スプリングカード発売
・福祉用具専門相談員講習受講生を募集
・助産師の仕事を知って


平均年齢74歳!音楽で人を元気に
四日市のバンド「ヒロ・ハワイアンズ」
 平均年齢七十四歳という「熟年バンド」が、四日市市を中心に演奏活動している。昔の会社仲間と、長年のブランクを経て、周りの熱い要望に応えて再編成。イベントに呼ばれたり、福祉施設への慰問など、社会奉仕にも協力。音楽を通じて“元気”を与えている。十三日にはパーティーにも参加。そろいのアロハシャツ姿で演奏し、花を添える。                    (江川 智恵)

 このバンドは、ハワイアンを主に演奏するヒロ・ハワイアンズ。昭和二十年代、肥料会社・日本肥料の音楽部で活動していたバンド仲間で結成した。バンド名の“ヒロ”は、ホノルルに次ぐハワイ第二の都市名から付けた。

 内田憲一リーダー(80)=同市小古曽=は結成時からスチールギターを担当。当時、社交ダンスがはやっており、ムードのあるハワイアンを選んだ。演奏者がなかなかおらず、レコードを聞いたり、名古屋へプロの演奏を聞きに行くなどして“技術”を学んだ。

 社内の慰労会、クリスマスパーティー、市内のダンスホールで演奏し、哀愁を帯びた音色はみんなを喜ばせたという。

 しかし、メンバーの所属が変わったり、結婚などで約五年後に活動を休止。音楽から離れて仕事一色の日々を送ってきた。

 退職後、年に一度のOB会。このとき周りから「また聞かせてよ」との要望が。結成時からベースを担当する門馬和弘さん(75)=同市寺方町、ウクレレ担当の村田武さん(75)=同市笹川=と顔を合わせるうちに機運が高まったという。

 「五十年近く演奏してなかったが、基礎が体に染みついているのか、手が勝手に動くという感じだった」と、再び楽器を手にした当時を振り返る。

 同会社の別バンドで活動していた小林貞さん(66)=同市采女=がボーカルとウクレレ、他のバンドで活動していた岡田武紀さん(67)=同市楠町=がマネジャーとギターとして加わり、五年前に再結成した。

 以来、月に一、二度、同市小古曽の中堀町公会所で3時間ほど練習。欠席者は無く、チームワークも完璧。発表が近づくと週一のペースで集まっている。

 演奏曲のレパートリーは、アロハ・オエなどのハワイアンからダンス音楽、歌謡曲など七十四曲以上にのぼる。「年取ると覚えが悪くなるであかんわ」と笑うリーダーは、感情を込めるために楽譜を見ずに演奏する。

 これまで、市内のカラオケ大会での発表や老人福祉施設へ慰問。施設利用者とは同年代で、好む曲も同じ。「聞いているだけで元気付けられる」と喜ばれている。

 十三日、同市城西町のシャルウィートキワで開かれる「カーネーションダンスパーティー」に出演。アロハシャツにハイビスカスのレイを掛けて生演奏する。

 内田リーダーの話

 この年になっても演奏できるのがうれしい。会社、家族など、周りの人々に感謝。年齢を重ね、味のある演奏ができるようになってきた。健康に気を付けて継続し、五百席の大きな会場で演奏してみたい。



松阪撫子どんな花?祭り
ミズ・ネットワーク松阪 松阪駅周辺に花飾る
 松阪市中心商店街の女性の会、ミズ・ネットワーク松阪(水谷太美代表)は、十九日から三十一日まで「松阪撫子どんな花?祭り」を開く。

 松阪三珍花≠フ松阪撫子を、重要文化財の船形埴輪に摸したプランターに飾り、松阪駅周辺の商店街を華やかに飾るもので、初めての催し。

 連日の企画会議や、メンバーらが自宅で花を育てるなどして準備を進める一方、松阪三珍花保存会にも入会にして歴史や栽培技術の指導を受けている。

 撫子八百鉢を飾るほか、「鈴と宣長」の文化講演会、オリジナル商品、地元高校の生徒作のお弁当の販売など多彩。中でも、二十日の「なでしこ姫振袖道中」は、公募のミス、ミセス(年齢制限なし)百人が振袖を着て街を歩く。

 水谷代表は「花を見ながら街を散策していただき、松阪の新しい魅力を再発見してほしい。そして後世に伝えてほしい」と話している。



女性専用フィットネス「カーブス」
津市津興に初出店
 女性専用のフィットネスチェーン「カーブス マックスバリュ垂水」がこのほど、津市津興にオープンした。

 アメリカで誕生したクラブで、住宅や商店街、スーパーマーケットへの併設。日本には直営店、フランチャイズ店合わせて三百店以上あり、津市では初めて。同店は伊勢市小俣町の大東自動車(加藤光一社長)の運営。

 広さは約百三十平方b。女性向けのマシンやウオーキングボードを使って無酸素、有酸素運動を交互に行う「30分サーキットトレーニング」が特徴。短時間でプログラムをこなすことができる。

 営業時間は平日午前十時〜午後一時と午後三時〜七時、土曜日は午前十時〜午後一時で、日曜・祝日は休み。

 <問>TEL059(213)6300


恒例の「花供養」
上田秋園花の教室 感謝の心忘れないよう
 津市丸之内のフラワーデザインサークル「上田秋園花の教室」は、このほど津市半田の高西寺で「花供養」をした。

 日々のレッスンで生花を使うため、花への供養と感謝の気持ちを忘れないようにーという恒例行事。

 門下生代表の四人(原田ちづさん、八太艶子さん、藤井栄子さん、中野幸代さん)が、カーネーションやトルコキキョウなどを使って花手前。仏前に花を供えた。

 今回、初挑戦した中野さんは「心を和ませ、思うままに花手前が出来ました」と感謝を。

 上田さんは「いつも教室では、命あるものをいけている。感謝の心を込め、気持ちを新たにして精進しましょう」と話していた。



砂糖で魅せる芸術
松阪の近田さん 津で22日から作品展
 松阪市中万町のシュガーアート作家、近田清美さん(52)の作品展が、二十二日から津駅前のギャラリーアスト1で開かれる。二十七日まで。

 砂糖で作る英国伝統の工芸菓子。「シュガーアートの世界展」と題し、芸術性を高めたウェデングケーキはじめ桜、コチョウラン、バラなど花をあしらったケーキ二十点を展示する。

 一月に公開した映画「マリー・アントワネット」をテーマにしたもの、近田さんが指導する教室の生徒作品十五点も並ぶ。

 近田さんは「砂糖でこんなものができるの?と驚くような作品を楽しんでほしい。花の表情も見どころです」と話している。



故北田榮作さんの「お別れの会」
関係者ら750人余が故人をしのぶ
 第三銀行・元取締役会長で松阪商工会議所名誉会頭の北田榮作さん(享年八十四)の「お別れの会」が、このほど松阪市高町の華王殿で営まれた。

 北田さんは久居市(現・津市)に生まれ、東大法学部政治学科を卒業後、大蔵省(現・財務省)に入省。昭和六十年、第三相互銀行(現・第三銀行)取締役社長に就任。相談役などを歴任し、松阪商工会議所会頭なども務めた。

 お別れ会では、同銀行の谷川憲三取締役頭取らが「地域を大切にした故人の遺志を受け継ぎ、信頼されるベストバンクを目ざして努力していきます」と別れの言葉を述べ、家族、関係者ら約七百五十人が献花した。



ケアホーム「ひだまりはうす」
津市に県いなば園が開設
 知的障害者の総合福祉施設・県いなば園(津市稲葉町)が、このほど同町にケアホーム・ひだまりはうすを開所した。

 夜間や休日に利用者が共同生活。利用者の自立と社会活動への促進を図るもので、世話人や生活支援員らが食事などの日常生活の介護をする。

 「あったかさが感じられる場所」をイメージして名づけたという。開所式には利用者やスタッフら約二十人が出席した。

 3Kが四戸あるアパート一棟を賃貸し、同園に入所していた四人が利用。十月には五人入居し、三人ずつに分かれて生活する予定。

 同園地域支援グループ・青木徹リーダーは「ごみ出し当番や回覧版など、地域の中で一般の人と同じ生活を満喫してほしい」と話していた。



定期総会と医療講演会開く
パーキンソン病友の会県支部
 全国パーキンソン病友の会三重県支部(河合武雄支部長)は、このほど津市桜橋の津庁舎で「第二回定期総会・医療講演会」を開いた。

 患者、家族など約百十五人が参加。事業報告の後「パーキンソン病の原因と症状、治療について」医学神経内科専門医、ますずがわ神経内科クリニック・真鈴川聡院長の記念講演、意見交流のほか、来賓に招いた全国友の会齋藤博会長との懇談会行われた。

 同支部は平成十七年九月、県難病相談支援センターの呼びかけで発足。会員は約百五十人。

 県内の同病患者や家族が連帯して親睦・交流支援活動をするとともに、関係団体との連携、社会的啓発活動等の推進を通じて医療、福祉、療養生活の充実、向上などを目的に活動。県内では千四百人、全国では約八万人の患者がいるという。



伊勢神宮に新茶を奉納
県茶業会議所が豊作祈願で
 県茶業会議所(中嶋正会頭)は、このほど収穫・加工した新茶を伊勢神宮に奉納した。

 三年前からの年中行事で、二十数人の奉納団が宮司の先導で神楽殿まで行脚。度会郡度会町で開いた「新茶初もみ会」で作った手もみ茶三百cと、鈴鹿市の手もみ茶二百c、多気郡大台町の機械製茶三`を奉納し、日ごろの感謝と今年の豊作、茶業の繁栄を祈願した。

 なお、県内の新茶初市は先月二十八日、JA全農みえ南勢茶センター(多気郡大台町)であったのを皮切りに開かれ、県産の新茶が市場に出始めている。



犯罪被害者等早期援助団体に
多様な要望を的確に回答心の支え≠ノ
 社団法人みえ犯罪被害者総合支援センター(津市栄町)は、このほど県公安委員会から「犯罪被害者等早期援助団体」に指定され、その交付式が行われた。

 被害者が抱える多様な要望を的確に回答、安心して援助を依頼できるようにするとともに、被害者の発生直後から援助を適正・確実に行うと判断させた民間団体に公安委員会が公的認証を与える。

 同センターは昨年四月、社団法人として常務を開始、一年間の活動実績が認められた。全国で十一番目の指定。

 水谷令子公安委員長は「支援活動の充実は、県民が安心して安全に暮らせる社会の基盤となる。センターの活動に期待し、今後とも十分な連携を図っていきたい」とあいさつし、橋本敞センター長は「関係機関・団体の支援、協力で犯罪被害者の心の支えとなる温かい支援活動に努めます」と話していた。



“歩け歩け”を推進
県ウオーキング協会など 9コースを開設
 県と県ウオーキング協会(松阪市)は、ウオーキングを普及させるため県内に「通年ウオーキングコース」を開設した。

 県の健康づくり総合計画「ヘルシーピープルみえ・21」の中間評価によると、県民一日当たりの平均歩数が減少していることがわかった。このため県では、スポーツ用品メーカーの協力で啓発冊子を発行するなど、昨年度からウオーキング普及に取り組んでいる。

 いなべ、松阪、鈴鹿など六市町に九つあり、地域の名所旧跡などを巡る10―16`の周回コース。東京の日本ウオーキング協会(JWA)公認で伊賀、伊勢などのコースは、JWAが決める「美しい日本の歩きたくなるみち500選」にも選ばれている。

 利用方法は、各コースの発着場所となる「ウオーキングステーション」で参加カードに記入し、地図を受け取る。コース利用料二百円が必要。

 初めての人に配られるパスポートは完歩すると押印され、スタンプ数に応じて認定証がもらえる。また、全国の百五十カ所のコースで通用する有料パスポートもある。

 詳細は県健康福祉部健康づくり室へ。рO59(224)2294



初のパン作りに挑戦
津の専門学校が春季研修
 学校法人・太陽学園、サンコンピュータ専門学校(津市広明町)は、このほど新入生と在校生の親睦会も兼ねた「春季研修旅行」をした。

 情報技術科と情報処理科1一、二年生が伊賀市の伊賀の里「もくもく手作りファーム」へ。手作り体験教室では、初めてのパン作りに挑戦した。

 学生たちは思い思いの形で焼いていたが、試食後には「今まで食べたパンの中で一番おいしい」との声も。

 このほか竹馬に乗ったり、牛の乳搾りを体験するなど、自然とも触れ合った。



石水博物館 待望の再開
川喜田半泥子作品と館蔵名品を常設展示
7月1日まで
 昨年四月から一年間、休館していた津市丸之内の石水博物館がこのほど再開。七月一日まで常設展示「川喜田半泥子の作品と館蔵名品展」を開いている。

 陶芸、書画、写真など幅広い趣味を持ち、形にとらわれない自由な姿勢が同氏の魅力。休館中も「半泥子の作品が見たい」と問い合わせがあるほどで、今回は愛蔵品の中から季節にあった約三十点を展示。

 中でも「不動」は戦火でさらに焼かれた趣のある茶わん。「ひばり」は、貞明皇太后に献上した自作の茶わん四口と水指一口をが割れて戻ってきたものを金継ぎしたという。

 さらに、半泥子に関する書籍二冊もこのほど出版した。「川喜田半泥子 無茶の芸」は、日本現代詩人会会員・千早耿一郎氏と同博物館・龍泉寺由佳学芸員の共著。書画にスポットを当て、陶芸作品とともに約百点を掲載。A5判、二百六n。二千百円。

 「随筆 泥仏堂日録」は、半泥子が昭和十年から約二年間「やきもの趣味」で連載していたもの。昭和十二年に一冊にまとめて出版、今回はその復刻版。A6判、二百七十五n。千三百六十五円。

 いずれも同博物館や書店で販売中。



武四郎の生涯を漫画に
記念館が発刊 子どもも読めるように
 松阪市小野江町、松浦武四郎記念館が、武四郎の生涯をまとめた漫画「松浦武四郎 道を歩き、道をつくる」を発刊した。

 館内などの資料を基に、同館の山本命学芸員(31)が脚本を手掛けた。日本全国を歩き、北海道を調べて地図を作るなどの偉業を紹介。生涯をたどるだけでなく、アイヌ民族を守るために力を尽くした人間性を伝えている。

 子どもが簡単に読めるよう漢字に振り仮名を振った。A5判の32nで、同市内の公民館、県内の小中学校、公共図書館に寄贈。記念館では四百円で販売している。

 「大人が読んでも新たな発見があると思う。武四郎についてもっと調べたいというきっかけになれば」と山本さんは話していた。



縦社会から“横社会”へ
伊勢市の橋本さん 風刺漫画でエール
 団塊世代の大量退職が懸念されるなか、伊勢市勢田町の作曲家、橋本博行さん(69)は得意の風刺漫画で世の男性にエールを送っている。

 幼いころは漫画家志望。高校時代は学校新聞に四コマ漫画「ぼんくらくん」、地元の信用金庫に勤めながら業界紙に「ドジマくん」を連載したほか、雑誌や新聞に社会風刺した一コマ漫画を投稿してきた。

 先月は市内の百五銀行伊勢支店でロビー展を開催。高校の未履修問題をヒントに「熟年離婚対策必修科目」として炊事、洗濯、掃除を学ぶ男性の様子を描いた作品など数点を紹介した。

 「こうなってほしくないという応援のつもり。会社という縦社会で生きてきても、定年を迎えれば友人や趣味など横社会に。わたしのモットーは人生は楽しく豊かに≠ネので、皆さんにも考えてもらいたい」と話す。

 一方で県内の老人ホームを訪れ、似顔絵を贈るボランティア活動も。十三日は同市の県営サンアリーナ、二十七日は同市二軒茶屋周辺のイベント会場にて、一枚三百円(色紙代込み)で似顔絵を描くという。



来月3日に定期演奏会
ギター倶楽部みえが練習に熱
 津駅前のアスト津で、週に一度活動するギター倶楽部みえ(原浩之代表)は六月三日に定期演奏会を開く。

 同倶楽部は五年前に結成。趣味でギターを楽しむ四十人の会員が、年に八回ほど発表している。

 小学一年から七十五歳まで、それぞれのレベルに応じた練習を。津市幸町、会社員・別所義啓さんは、四年前から息子の祥行さん(中一)と参加している。

 「小さな子も歌などで参加でき、アットホームな感じ。子どもも、学校以外の友達と会えるのが楽しみ。発表に向けて練習に励んでいます」と話していた。



三重大生蔵人≠フ日本酒を商品化
産官学連携モデル事業
仕込みから命名、価格設定も
 三重大生が蔵人≠ニなって造った日本酒が、このほど津市栗真中山町の「寒紅梅酒造」=増田慶次代表=から販売された。

 産官学連携の「蔵人体験モデル事業」として同大学の十人が助け合い、友情を深めながら仕込み作業から商品の名づけ、価格設定などを体験。香り重視の「糀(なな)まみれ」、味重視の「空翠」、にごりタイプの「活性にごり ねごこち」の三種を商品化した。

 各商品とも限定五百本。価格は「糀まみれ」と「空翠」は一・八g二千五百円、「ねごこち」は七百二十ミリg千二百円。

 津駅ビル・チャム内の「マスダ」、津松菱のほか、酒販店で販売している。



個性的な陶器が一堂に
陶芸教室「楽工房」が作品展
 津市本町、西之坊有香さん(34)主宰の陶芸教室「楽工房」の作品展が、このほど同市東丸之内の久画廊で開かれた。

 お互いの作品を発表、一年間の成果を振り返るため年に一度催しており、自由に製作した百数十点を展示した。

 植木鉢や花瓶、器やコップなどさまざまで、一人で四、五点を出展。新たに墨と水彩で描いた絵画も飾られた。

 同工房には男女三十五人が所属。二十代から七十代と幅広く、仕事帰りに通う人もいる。

 西之坊さんは「それぞれの良いところを生かして個性を出していってほしいー」と話していた。



企画展「学校と教科書」
松阪市立歴史民俗資料館で
 学校や教科書の移り変わりをまとめた企画展が、二十日まで松阪市立歴史民俗資料館で開かれている。

 亀井改堂が開いた私塾で使われた手書き、明治の英語、履修問題のあった高校の教科書などを展示して藩校、私塾、寺子屋のあった江戸時代から平成までを回顧。このほか、昔のランドセル、オルガン、机、卒業証書など、懐かしい道具も展示されている。

 中でも戦時中の教育は、敬神崇拝、国土愛、皇国思想、東亜の盟主の意識が高まった内容。

 敗戦によってこうした部分を消した「墨塗り教科書」や、七番まであった「われは海の子」の歌が六番までになったことなど紹介されている。



家族連れら6千人余が来場
陸自久居駐屯地で55周年記念行事
 陸上自衛隊久居駐屯地の「開設五十五周年記念行事」がこのほど催され、家族連れなど約六千人でにぎわった。

 駐屯地を一般開放。活動写真のパネルや車両展示、滋賀県・今津駐屯地の戦車試乗などのほか、海上自衛隊の移動広報も来場。子どもたちは制服を着て写真を撮っていた。

 式典・アトラクションでは甲斐芳樹駐屯地司令が「いざという時の即応態勢をより一層強化。それには関係機関、地域住民の理解と支援が必要」などとあいさつ。隊員らによる観閲行進、災害派遣訓練の披露などがあった。



動物と仏で「陶ぶつえん」
自由に感じてもらえれば
 津市垂水、北泰幸さん(56)は、このほど津市の三重画廊で個展を開いた。

 テーマは動物と仏の二つの意味から「陶ぶつえん」。来場者がそれぞれの見方で、自由に感じてもらえればと題したという。

 パステル画五点と陶芸作品七十七点を展示。お皿や花入れのほか、世の中にないものを思うままに表現した陶ぶつ≠ネどは来場者を珍しがらせた。

 北さんは大阪芸大工芸科で陶芸を学び、数年前から自宅にガス窯を設けて活動。陶芸教室も開いている。



スプリングカード発売
三重交通
 三重交通は、特別割り引きのプリペイド式バスカード「2007スプリングカード」を、来月三十日まで発売している。

 利用客への謝恩と新規需要が目的。十六万枚限定で、「春」をイメージした桜をデザインに取り入れた。

 価格は五千円で、利用金額は従来のものより五百円多い六千円分。使用有効期限はない。

 同社のきっぷ売り場、路線バス車内で販売しており、なくなり次第終了する。



福祉用具専門相談員講習受講生を募集
介護労働安定センター三重支部(津市栄町)は、今月下旬から「福祉用具専門相談員指定講習会」を開講。受講生を募集している。

 福祉用具の選定や機能の点検など、事業所や販売店で必要な知識を養成。期間は二十二、二十九、六月六、十四、十九、二十七、七月六日の計七回。午前九時から午後五時まで。

 対象は福祉用具の相談業務をしている人や介護の分野で働いている人などで、全日程に出席できる人。

 会場は同支部研修室、定員は先着三十六人。受講料三万円と賠償責任補償保険料二百十円。専用の「受講申込書」で申し込む。

 修了生には、修了証書と携帯用証明書が交付される。TEL059(225)5623



助産師の仕事を知って
記念日に合わせ津で県大会
「国際助産師の日」を記念した県大会が十三日正午から津市の県総合文化センターで開かれる。

 記念日は、国際助産師連盟が平成四年から毎年五月五日と制定。全国ではそれに合わせて、助産師の活動や職能の重要性を一般にPRしている。

 県大会は、県看護協会(山口直美会長)、日本助産師会県支部の共催で十五回目。

 重りが付いたジャケットを着る妊婦体験、新生児のもく浴指導、育児相談などのほか、午後一時から「私にとっての贅沢≠ネお産」をテーマにしたパネルディスカッションを開催。

 病院、診療所、自宅での出産経験者から話を聞き、お産について考える。参加無料。



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