「出て来やがったな!」

「隊長、捕獲の必要は?」

王室の命令では『状況判断にて対応、兵員の安全を最優先せよ』ここは残念だが、捕獲は無理だな

「目標は武装強化をしているはずだ、捕獲は断念する。総員、拡散攻撃を開始せよ!」

「了解!」

「行くぜッ!」

敵はたった一人、だが武装強化した以上は軽視できん


時は流れる


ガタッ

!?、動いたか!

「総員、一斉射…」

「た、隊長」

「なんだありゃ?」

出てきた男は、前時代的な木製ライフルを持ってきた

「見ろ!これこそが、俺が誇る最強兵器『38式歩兵銃』だ!」

「おいおい、そんな第二次大戦の遺物で、俺達『レッドウィング』と殺り合うつもりかい?」

「隊長、これならば」

何故、ここでそんな物が出てくるのだ?

「ああ、これならば捕獲も…」

しかし、どこかで聞いたような

「隊長!」

俺の出した命令は

「捕獲せよッ!」

視点変更