藪野 啓子 の 水墨画 (文 豊)

目次
No1=「パース」.. . . . . . . . . . .No2=「フィレンツェ」.. . . . . . . . . .No3=「黄山(水墨画を写真にしたもの)」


No 1 パース

ここはキングズ・パークの丘の上。
後ろにはユーカリの木立が広がり、
足下には芝生が素足に快く、
そこここに午後の一時をくつろぐ
人々の三々五々。
高層ビル群がそびえてスワン川を見下ろせば、
高速道路は滑るように交差して車を流すのです。
ここまでは騒音も届きませんから、
無声パノラマの動画には、対岸へ往復
する水上シャトルが、ほら、さっきも
一直線を白く残して行ったばかり。
 日が暮れ黄昏れ、空の色が人の心と
混じって色あせ、やがてはビルに
明かりが点ります。
 そしたら昔の唄を歌い、
手をつないで帰りましょうか。

No 2 フィレンツェ

イタリーならここフィレンツェの
まずは彼方のベッキオ橋の上に、
金銀細工を見ましょうか。
そしてアルノ河の洪水の跡に驚いてから
ウフィッツ美術館で時を忘れてしまうのです。

 ミケランジェロが死体を貰い受けて
観察を極めたと聞いて、
通常の!?@*記号で表現できない感情に襲われたら、
気分直しに夜の町に出ましょうか。
夜店抜群、リストランテまた抜群。

 迷子になんか絶対にならないもん。
だってどこでもドーマが見えるもの。

No 2 黄山(水墨画の写真)

イタリーならここフィレンツェの
まずは彼方のベッキオ橋の上に、
金銀細工を見ましょうか。
そしてアルノ河の洪水の跡に驚いてから
ウフィッツ美術館で時を忘れてしまうのです。

 ミケランジェロが死体を貰い受けて
観察を極めたと聞いて、
通常の!?@*記号で表現できない感情に襲われたら、
気分直しに夜の町に出ましょうか。
夜店抜群、リストランテまた抜群。

 迷子になんか絶対にならないもん。
だってどこでもドーマが見えるもの。

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