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「俺たちに明日はない」KATUさんからのコールです。映画さながらのセリフや効果音をそのままに収録した数少ないサントラの中のサントラです。先にドイツのワーナーから、またそれ以前にもベアメリカと日本のワーナーからも、いくつかの復刻盤がリリースされましたが、なぜかこの作品は入っていませんでした。このジャケットは日本盤なのですが、「ブリット」や「ワイルド・バンチ」「女狐」などといっしょに復刻したものです。そのいずれもがCD化されているにも関わらず、なぜこの「俺たちに明日はない」だけ取り残されたのだしょうか。 |
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「栗色のマッドレー」「ある愛の詩」をめぐって、F・レイとS・チプリアーニが盗作問題で裁判沙汰となり、両者間で和解。和解条件として「ある愛の詩」後のレイ作品ひとつの盤権をチプリアーニに譲渡することになった。チプリアーニは「マッドレー」と「個人教授」などの中からこの「マッドレー」を選んだ。今でも盤権はチプリアーニにある。チプリアーニが「うん」と言えば、復刻は実現するらしいのだが、当のチプリアーニといえば、自分の作品自体も復刻させる欲がないらしい。なんとももったいない話。誰かチプリアーニを口説き落として復刻させてくれぃ。 |
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「別れの朝」この作品のLP盤は日本だけのリリースらしい。したがって日本フォノグラムが動けば復刻?とそう簡単にはいかぬもの。現在では盤権は仏フィリップスにあると思われ、日本のフォノグラムがフィリップス社との契約を終了しているだろうからだ。世界的にもレアなLP盤であるからして是非とも復刻してほしいのだが。日本のレイの復刻盤シリーズもキングから権利が移って数も増えないし望み薄。まだまだいい盤が残ってるというのに、もっとがんばってリリースしてほしい。「個人教授」「冒険また冒険」「栄光への賭け」「明日に賭ける」「ハロー・グッドバイ」などなど。 |
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「赤いテント」世界的にはモリコーネ盤の方が有名だけど、日本ではこのアレッサンドロ・ザツェービンの音楽にのって公開された。こちらの方がより哀しみを誘うメロディとなっているし、ロシアの匂いプンプンでよろし。盤権はロシアのメロなんたら(ロシア語読めんっ)ってとこで復刻の望みは極めて薄し。日本コロンビアにもライセンスは残ってないだろうし。ただ、このザツェービン、「イタリア号の出発」の音楽にモロロシア風のメロディを書いている。すごくおかしい。 |
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「ボブとキャロルとテッドとアリス」クインシー・ジョーンズの作品の中でもちょっと異質な作品。「バンク・ジャック」がめでたく復刻されたので次は、と悩んだ末この作品。「バンク・ジャック」と同時に「ホット・ロック」も復刻する予定が中止(延期ではないらしい)になったので、「ホット・ロック」にしようかと思いましたが、同じような系統ではと思い、この作品に決定しました。なんといってものっけから、ヘンデルの「メサイヤ」からの「ハレルヤ」をロックにしたノリノリサウンドは印象深い。同じく「メサイヤ」からの「サン・ダンス」もしっとりとしたアレンジで聴かせてくれます。その他にも、クインシーのキラリと光るサウンド。極め付けはあの名曲「What The World Needs Now」(バート・バカラック作曲、ハル・デイヴィッド作詞)の歌とインストである。これを復刻せずして何とやら。 |
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「モン・パリ」ミレイユ・マチューのシャンソン2曲にルグランのピアノ・プレイ、まさに珠玉のメロディの数々。6曲目の「マイ・ベイビー」がいい。日本ではテイチクと、あまりサントラのリリースが多くないレーベルだが、これはミレイユ・マチューのライセンスの関係と思われる。原盤はフランスのフィリップス。おっとここには「別れの朝」もあるぞっ。誰かフランス・フィリップス社にのりこんでくれぃ! |